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プロジェクトコラム -HTV-Xに込めた思い

HTV-X1
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Voice of the Mission Project Column

JAXA HTV-Xプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ
伊藤 徳政

新型宇宙ステーション補給機HTV-Xは、国際宇宙ステーションISSへ物資を輸送するとともに、ISSを離れた後は将来に繋がる宇宙技術を獲得するためのプラットフォームとして活躍します(私は「二刀流」と呼んでいます)。
我が国の基幹ロケットH3で打ち上げる最大の宇宙船です。

1号機はISSに接近後に油井亀美也宇宙飛行士がISSのロボットアームでキャッチしてISSに結合してくれます。ISSに物資を届けた後は、日本大学の超小型衛星「てんこう2」を分離し、将来の宇宙デブリモニタに繋がるレーザ反射器「Mt.Fuji」と将来の宇宙太陽光発電や国産太陽電池セルの活用に繋がる「DELIGHT/SDX」の軌道上実験を行います。
新たな日本の宇宙開発の時代を幕開けるHTV-X1号機の活躍にご期待ください。

JAXA HTV-Xプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ 伊藤 徳政

JAXA宇宙飛行士
油井 亀美也

油井 亀美也 宇宙飛行士

私がHTV 5号機のキャプチャをしてから、早いもので10年が過ぎました。物資不足の危機に陥っていた当時のISSを救ってくれたのが、こうのとり君でその後も9号機まで無事に重要な物資を届け続けてくれました。その信頼性の高いHTVの技術を継承し、能力向上を図るとともに、高い将来性を備えた設計となっているHTV-Xには、とても期待しています。

このHTV-X 1号機のISS到着の際に長期滞在中という幸運に恵まれ感謝するとともに、とても光栄に思っています。HTV-Xへの国際的な期待も高まっており、このミッションを成功させることで、これまで「きぼう」と「こうのとり」で築き上げた信頼をさらに高めることができると思います。また、将来の有人宇宙開発への発展性を備えたHTV-Xのミッション成功は、日本の皆さま方に対しても、明るい未来や希望を与え、日本全体へ力を与えることができると信じています。

これまでも様々な困難がありましたが、ミッション中にも様々な事態が起こることもあるでしょう。しかし、私たちのチームワークがあれば、どのような困難も乗り越え、ミッションを成功させることができると確信しています。そのためにも、私は軌道上で確実に自分の任務を果たします!

日本の皆様も、このミッションを応援してくださっていると思います。日本、いや世界へ最高に明るいニュースを届けられるように一緒に頑張りましょう!

HTV-X1に込めた思い