藤田 迪
宇宙技術開発株式会社 第二事業部 第一衛星技術部 運用技術グループ リーダ
■担当業務の概要
基本設計フェーズからHTV-X通信系サブシステムを担当しています。HTV-Xは、NASAが運用するデータ中継衛星（TDRS）とのインタフェースを持つため、多くの要求を課されます。その要求に対するNASAとの調整や、検証のための適合性試験の調整に多くの時間を割いてきました。特にコロナ禍の中実施した米国NASA設備でのTDRSとの適合性試験は、JAXA/開発メーカー/NASAで一体となり、多くの課題を乗り越えたものでした。
HTV-X1号機に込めた思い
9号機で運用終了となった「こうのとり」でも通信系サブシステムやデータ処理系サブシステムを担当し、通称COMM/DHとして運用管制室での運用を行っていました。HTV-Xでも同じくCOMM/DHとして新しい運用管制室から運用を行う予定です。
「こうのとり」9号機がミッション終了して早5年、いよいよ後継機のHTV-Xの打ち上げかと思うと非常に感慨深いです。特に長く担当してきた通信系サブシステムによって、HTV-Xのテレメトリが運ばれてくるのが楽しみです。これまで数えきれないくらい多くの方々と、たくさんの時間をかけて準備してきたHTV-X1号機は必ず成功すると信じて、私も運用管制室から微力ながら力になりたいと思います！
Go！HTV-X1！
その他の写真
