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プロジェクトコラム

HTV-X1
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若月 孝夫

JAXA HTV-Xプロジェクト ファンクションマネージャ

■担当業務の概要
プロジェクトの「番頭」としての役目を担い、着任して早9年。プロジェクトの立ち上げから現在に至るまで、あらゆるプロジェクト管理の全般、HTV-Xの価値向上に向けた取組み、将来ミッションの企画調整などを担当してきました。開発業務としては、機体システム開発/与圧モジュール開発/カーゴや技術実証ミッションのインテグレーション/H3ロケット等の対外インタフェースをとりまとめました。

HTV-X1号機に込めた思い

HTV-Xは、先代「こうのとり」の開発・運用で得た知見や経験を最大限に活かした補給船です。そして、単に新しい国産の補給船が活躍し始めるということだけではなく、未来に繋がる次世代の宇宙船により、新時代を切り拓くことを意味しています。
私は以前、ISS日本実験棟「きぼう」の開発・運用を担当していて、「こうのとり」にも沢山の荷物を預けたことがあります。その時、お客さん側の立場で感じていた「こうのとり」への要望を、今度は補給船側の立場でHTV-Xに取り込み、実現に近づけてきました。さらに、技術実証ミッションに対するプラットフォームとしての機能を具備することで、各ミッションのユーザーと連携して利用成果を最大化していきます。また、将来はHTV-Xをベースとする宇宙船が月周回有人拠点Gatewayや地球低軌道の様々な拠点に飛行する、そのような未来を描いています。
10年後、20年後、あの打ち上げから、宇宙は変わったよね、と言ってもらえるように、何としても成功させたいと思っています。