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プロジェクトコラム

HTV-X1
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渡辺 望

三井物産グローバルロジスティクス株式会社 カーゴインテグレーション担当

■担当業務の概要
筑波宇宙センターにてJAXA様の物品をCTBに梱包し、打ち上げ可能な荷姿にした後に物品にダメージが生じないよう更に輸送用の梱包を行い、筑波宇宙センターから種子島宇宙センターまでの配送手配をいたします。また、軌道上でどのCTBに物品が梱包されているかわかるようにレイアウト図や写真付きの梱包図の作成もしております。
種子島より打ち上げるために米国より輸入されるNASAカーゴに関しても、日本国内における通関・免税手続きの支援や種子島宇宙センターへ配送するまでの諸調整を行っております。

HTV-X1号機に込めた思い

HTV-X1は弊社がカーゴインテグレーション業務に携わって以来、初の日本からISSに向けて打ち上がる補給機です。打上(CTB)梱包の経験が無く、初めはノウハウがない段階からスタートしました。過去実績の確認や経験者である派遣従業員さんの力添えを通して手順を理解し、HTV-X1に纏わる関係者様と密に連携を重ねた結果、無事に輸送を完了できました。時には種子島宇宙センターへ訪問し、到着貨物の状態確認は勿論のこと、荷受け側の業務を拝見させていただいたことは、JAXAカーゴのHTV-X1搭載までの一連の流れを理解する上でとても重要な経験となりました。弊社が行うHTV-X1に向けた種子島宇宙センターへの輸送便は計3便、10月上旬の最終便の輸送を無事終えたら弊社が手配する輸送は完了いたします。HTV-X1がISSに到着したら宇宙飛行士さんによる実験等が行われますが、自分たちが地上で手配した物品が宇宙で扱われる感動を心待ちにしながら、H3ロケットが無事打上成功されることを祈っております。