
冨田 悠貴
JAXA HTV-Xプロジェクト 主任研究開発員
■担当業務の概要
概念設計から詳細設計の段階では、HTVでの経験を活かして与圧モジュールのアップグレードに取り組み、サブシステム統合設計やカーゴインタフェースを担当しました。その後はサービスモジュールの誘導制御系に専門を移し、シミュレータ構築や機能安全設計を検証段階まで推進しました。実フライト運用では、ランデブを担当する運用管制官として、NASAとの協調運用に携わります。
HTV-X1号機に込めた思い
2014年に入社して以来、HTV5号機から宇宙ステーション補給機の開発運用に携わってきました。その新型機体であるHTV-Xの与圧モジュールと誘導制御サブシステムの開発を担当し、私にとって社会人生活を通じた最初の集大成となりました。この期間には、HTV最終号機までの打上やコロナ禍でのNASAとの開発試験や設計審査、家庭では子供も2人授かり、HTV-X開発期間を通じて長い時間が立ちました。今回の打上を乗り越え、宇宙船開発での経験をコアとして、その先の人が宇宙と日本を直接行き来できる未来をリードするエンジニアへと成長する意気込みで、宇宙ステーション到着から再突入の瞬間まで集中して取り組んでいきます。