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プロジェクトコラム

HTV-X1
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松本 博貴

三菱重工業株式会社 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部 技術部 有人システム設計課

■担当業務の概要
こうのとりから設計に携わり、HTV-Xでは船内設計全般を取り纏める立場です。船内は宇宙飛行士が活動する空間であり、こうのとりでの経験を踏まえて、より快適で効率の良い設計となるように工夫し、3Dプリンタによる吸音構造の採用等の新技術の導入にも取り組んで来ました。
また、船内空間は物資搭載エリアとしての役割も持っており、約100個に及ぶ様々な形状・大きさの荷物をパズルのように船内に配置し搭載する業務も担当しています。

HTV-X1号機に込めた思い

開発の初期から携わっている者としては、ようやくISSに向かって出発する時が来たのかという気持ちです。先日まで種子島でISSへの物資搭載を行い、その想いが一層現実感を伴ってきました。
また、同じような気持ちはこれまで共に開発を行なってきた多くの仲間も抱いていると思いますし、それは社内の仲間は勿論、開発に協力頂いたメーカの皆様も同じ想いと思います。改めて、共に形にしてきた仲間への感謝の気持ちで一杯です。
HTV-Xはこれからの10年、20年先の有人宇宙開発の第一歩と考えています。ゆくゆくはSF映画のような洒落た船内の宇宙船をデザインすることが私の夢でもありますが、まずはHTV-X初号機の成功がなによりも重要です。今は早くHTV-Xの中で躍動する油井宇宙飛行士の姿を観たいと思っており、関係者一丸で最後まで頑張ります!