
堂山 浩太郎
JAXA 宇宙飛行士運用技術ユニット 宇宙飛行士運用グループ 主任研究開発員
■担当業務の概要
フライトハードウェアのクルーインタフェースに係る試験(CEIT:CREW EQUIPMENT INTERFACE TEST)を担当しました。CEITは、実際のフライトハードウェアについて、クルーインタフェースに問題がないかを確認する試験です。図面上や解析ではなく、実機に実際に触れてバリや鋭利な角(シャープエッジ)等がないか、ツール類等操作性やラベルの視認性に問題はないか、船外活動時に使用するボルトが規定の寸法通りか等を一つ一つ確認する地味な作業です。
HTV-X1号機に込めた思い
名古屋の工場での試験はコロナ禍がまだ収まる兆しの無い中で行われました。国内移動はようやく受け入れられるようになりつつありましたが、米国からNASAの担当者を呼び寄せるなど、苦労も多くありました。種子島で最後の試験を行ったとき、改めて美しい機体だなと感じました。そして、いよいよ宇宙へ飛び立つのだと思うと、それらの苦労も良い想い出として脳裏を巡ります。
もし、自分が宇宙飛行士で軌道上で種子島からはるばる飛来した1号機にであったら、思わず頬ずりしたくなるかもしれません。
大丈夫です、ケガはしません!