Int-Ball2のシミュレーション環境を公開しました

Int-Ball2は国際宇宙ステーション（ISS）「きぼう」日本実験棟で宇宙飛行士のカメラ・撮影作業を支援する船内ドローンです。

Int-Ball2はカメラロボットとしての利用の他、外部ユーザーが作成したプログラムをInt-Ball2に組み込んで「きぼう」日本実験棟内で実行し、宇宙実証を行えるプラットフォーム機能を備えています。今回このInt-Ball2に実際に搭載されているプログラムをベースにした動作シミュレーション環境がオープンソースで公開されました。Int-Ball2の動作を模擬できるだけでなく、ユーザーが自身で作成したプログラムを、Int-Ball2に実装し動作確認ができる環境を提供しています。

Int-Ball2のソフトウェアはロボット開発で広く活用されているミドルウェア：Robot Operating System (ROS)で構成され、シミュレータはオープンソースのGazebo環境で作られています。本シミュレータを一般に公開することで、宇宙ロボット技術の研究が加速されることに加え、宇宙環境でのSTEM（Science, Technology, Engineering, and Mathematics）教育の促進、エンタメなど幅広い領域での利活用の発展などが期待されます。またオープンソース化により、多くの皆様にInt-Ball2に触れていただき、皆様のアイデアが「きぼう」で活動するInt-Ball2にもフィードバックされ、皆様と一緒にInt-Ball2の機能向上を目指していければと考えております。

本シミュレータを活用し、宇宙技術の発展に貢献する新たなアイデアや研究が生まれることを期待しています。ぜひご活用ください！