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船内実験装置

「きぼう」船内実験室の国際標準実験ラックに多様な実験装置を搭載

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実験ラックと実験装置

「きぼう」船内実験室に運ばれた実験装置は、米国および欧州のモジュールと共通の規格を持つ国際標準実験ラック(ISPR)に組み込まれ、主に微⼩重⼒環境を利⽤した実験を⾏います。

日本の実験ラック5台のほかに米国の実験ラックや冷凍庫、物品保管庫などが設置されています。日本の2台の多目的実験ラックには、実験装置を交代で搭載します。

細胞実験ラックの前の油井宇宙飛行士 ©JAXA/NASA

開発・設置済の実験ラック一覧

ライフサイエンス研究で使われる主な実験装置

重量のない宇宙で生物がどう変化し暮らしていけるのか、それらを調べるためには、生物を使った基礎的な研究が必要になります。生物を使った研究を進めていくため、細胞実験ラックには微小重力環境と遠心機による人工重力環境の2つの培養室による「対照実験」を軌道上で行えるいくつかの装置が搭載されています。

  • 細胞培養装置(CBEF)
  • 細胞培養装置追加実験エリア(CBEF-L)
  • 小動物飼育装置(MHU)

など

細胞実験ラックに設置された細胞培養装置追加実験エリア(CBEF-L) ©JAXA/NASA

物質・物理科学研究で使われる主な実験装置

静電浮遊炉(ELF)のサンプルカートリッジを交換する金井宇宙飛行士 ©JAXA/NASA

微小重力の特異な環境を利用して「きぼう」では様々な物質・物理科学実験が行われています。効率よくユーザに実験用の電力、通信、ガス供給・排気といったリソースを提供する多目的実験ラックの実験空間では、個別の実験にあわせて開発された実験装置を交代で搭載しています。

  • 静電浮遊炉(ELF)
  • 固体燃焼実験装置(SCEM)
  • 液滴群燃焼実験供試体(GCEM)

など

船内実験装置一覧

流体実験ラック

勾配炉実験ラック

細胞実験ラック

多目的実験ラック1

多目的実験ラックは、「きぼう」船内実験室に搭載される実験ラックであり、ワークボリューム(WV)、小規模実験エリア(SFA)、ワークベンチ(WB)からなる実験空間において、ユーザに実験用の電力、通信、ガス供給・排気といったリソースを提供する設備です。比較的大きな実験装置はWVへ、小型のものはSFAへ設置し、それぞれの区画を利用した実験を同時に行うことができ、WBは作業台の役割を担っています。 本ラックは、2011年1月に宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)でISSに運ばれました。

多目的実験ラック1と若田宇宙飛行士ⓒJAXA/NASA

多目的実験ラック2

実験支援装置・小型機器類

過去に運用されていた装置

細胞実験ラックのクリーンベンチ(CB)と、多目的実験ラックに搭載する水棲生物実験装置(AQH)は、現在運用を維持していません。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA