2023年10月21日、第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge:Kibo-RPC)の軌道上決勝大会イベントが開催されました。これに合わせて、イベント後に本競技会の参加者向け交流会が、オンラインとのハイブリッドで開催されました。また、JAXA筑波宇宙センターで本イベントに参加していたチームの学生向けに施設見学も合わせて実施されました。
交流会
表1. 交流会プログラム
プログラム | 出演者 | |
1 | 開会 | 司会:JAXAきぼう利用センター 主任 宮川弥生 |
2 | ミニ特別講演: Kibo-RPC 4th Final Round Source Code Review Feedback |
株式会社セック開発本部第三開発部 山川航 |
3 | 学生セッション: ・上位チームのコメント ・他チームへの質問 |
参加者全員 |
4 | ミニ特別講演: 実環境とシミュレーション環境の違い |
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 |
5 | ミニ特別講演: How to use Robots in Space |
JAXA有人宇宙技術センター 研究開発員 山口正光ピヨトル |
6 | ミニ特別講演: The Life and Work in Space+Q&A |
JAXA宇宙飛行士 若田光一 |
7 | 閉会 | 司会:JAXA 宮川主任 |
図1 交流会の様子
筑波宇宙センター見学
今回の軌道上決勝大会イベントはKibo-RPCが始まって以来初めて、筑波宇宙センターでの参加が可能になりました。今回は日本、マレーシア、台湾、タイ、そして国際的な参加枠組みであるUNOOSA International Slotから見事決勝に進出したインドネシアの合計20名の学生と引率者4名が筑波宇宙センターを訪問しました。
筑波宇宙センターを訪問した学生と引率者は、まずロケットや人工衛星、「きぼう」の模型などが展示されている展示館(スペースドーム)を見学しました。その後、宇宙飛行士養成棟を見学し、宇宙ステーション運用棟のユーザー運用エリア(User Operation Area:以下、UOA)にあるサインボードに掲示するための本ミッションの成功を祝した色紙にサインしました。
その後、決勝イベントが開催され、自分たちのプログラムで「きぼう」でAstrobeeが実際に動いているところを視聴しながら一喜一憂していました。決勝イベント終了後、交流会の前に若田宇宙飛行士との記念撮影などを楽しみました。
交流会後は「きぼう」運用管制室(Mission Control Room:MCR)が見渡せる特別室で見学をし、現在「きぼう」を利用し行われている実験やミッションの説明を聞きました。そして最後にInt-Ball2などのJAXAが開発するロボットの展示室を見学し 本イベントは終了となりました。(図2)
図2 筑波宇宙センター見学
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA