JAXAと国連宇宙部によるKiboCUBEプログラム第9回公募を開始

公開 2025年6月26日

JAXAと国連宇宙部(UNOOSA)は、KiboCUBEプログラムの第9回公募を開始しました。KiboCUBEは、選定された機関に対し国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟から超小型衛星を放出する機会を提供するプログラムで、宇宙新興国などの宇宙関連技術の向上や衛星開発を通じた人材育成、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献などを目指し、UNOOSAとJAXAが共同で実施しています。

KiboCUBEは、ISSの「きぼう」から超小型衛星を放出する機会を選定された機関に無償で提供するプログラムです。このプログラムは、宇宙新興国などの宇宙関連技術の向上や衛星開発を通じた人材育成、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を目指しており、国連宇宙部とJAXAが共同で実施しています。

KiboCUBEプログラムは、2025年で開始から10周年を迎えます。これまでに合計8機関が選定され、そのうち5機関の衛星が、「きぼう」の超小型衛星放出機構(J-SSOD)を利用して放出されました。残りの3機についても、打ち上げに向けた準備を進めています。

第9回公募については、2025年6月25日に開催された「国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)」の外務省・国連宇宙部共催サイドイベント「Japan's Vision:Space-Earth Sustainability」にて、宇宙政策を担当する城内実内閣府特命担当大臣から発表されました。

城内実 内閣府特命担当大臣(宇宙政策)による公募開始の紹介
国連宇宙部 笹村専門官によるKiboCUBEの紹介

本プログラムは、主に「1Uキューブサット」と呼ばれる約10cm3の超小型衛星を対象としています。選定された機関は、自ら開発した超小型衛星をISSから放出し、宇宙空間での実証や観測を行うことができます。
このような超小型衛星は、開発が比較的容易で予算や期間を抑えられることから、教育・人材育成・技術実証など、さまざまな目的で幅広く活用されています。

超小型衛星の開発・利用の重要性を考慮し、2021年からJAXAとUNOOSAは「KiboCUBEアカデミー」というオンライン教育プログラムを実施しています。このプログラムでは、超小型衛星の技術や開発プロセスに関する講義やインタラクティブセッションが行われます。この取り組みは、選定される機関だけでなく、広く宇宙新興国の能力向上に貢献することを目指しています。

本件の詳細については、以下の国連宇宙部のHPをご覧ください。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA

 


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