安全・信頼の宇宙日本食へ
宇宙日本食としての認証を受けるには、認証基準を満たすために要求される各種検査・試験を実施し、全データとともに宇宙日本食事務局(JAXA)に認証申請を行う必要があります。
新規の認証申請は常時受け付けています。
認証申請のご希望・ご相談は、お問い合わせページからご連絡ください。
宇宙日本食の認証を受けるための満たすべき基準、それに関わるプロセスおよび申請手続き、様式、よくあるご質問などを「宇宙日本食認証基準」「宇宙日本食認証基準Q&A」として定めています。
詳細は当ページに掲載しておりますので、お問合わせ前にご一読ください。
宇宙日本食認証基準
JAXAは、宇宙日本食の認証を受けるために満たすべき基準、それに関わるプロセスおよび申請手続き、様式などを「宇宙日本食認証基準」として定めています。詳細は以下をご参照ください。
- 宇宙日本食認証基準(E版2024年2月)本文、図・表 [727 KB]PDF
- 宇宙日本食認証基準(E版2024年2月)様式 [595 KB]PDF
- 宇宙日本食認証基準(E版2024年2月)別紙 [920 KB]PDF
宇宙日本食認証のための提出書類
各様式のワードファイル、エクセルファイルは、以下をダウンロードの上、記入例に沿って作成ください。
- 宇宙日本食認証基準(E版2024年2月)様式、チェックシート [267 KB]ZIP
- 宇宙日本食認証基準申請書記入例(D版2024年2月)[1.17 MB]PDF
よくあるご質問
- 宇宙日本食認証基準Q&A [235KB]PDF
※ PDFファイルをご覧になる場合には、アドビシステムズ社が配布しているAdobe® Reader®が必要となります。
Adobe® Reader®は、「アドビシステムズ社」よりダウンロードしてください。
宇宙日本食認証プロセス
宇宙日本食としての認証を受けるまでのプロセスをご紹介します。
STEP | 内容 |
STEP1 まずは、宇宙日本食事務局までご相談 |
「認証の流れ」および「書類の記載要領」についてご説明します。事前のご相談がない場合には申請書の受付ができない場合があります。 |
STEP2 食品サンプルのご提出 |
宇宙日本食としての適性評価を実施するため、食品サンプルをご提出いただきます。必要に応じ宇宙日本食のJAXA指定パッケージを提供させて頂きますので、その際は「消耗品提供依頼書」の提出をお願いいたします。申請企業/製造企業において、国際宇宙ステーション(ISS)の調理設備である加温器および注湯器(JAXAより貸与)との適合性確認を行うことも可能です。 |
STEP3 調整作業申込書の提出 |
宇宙日本食としての適性評価結果によっては、改良が必要な場合がございます。適性評価において適性があることを確認出来ましたら、別途お送りいたします調整作業申込書を作成し提出ください。 |
STEP4 一次審査書類を作成・提出 |
調整作業申込書の提出後、一次審査に必要な書類を作成し提出ください。書類作成時の不明点などは、宇宙日本食事務局へご相談ください。 |
STEP5 各種試験と検査、二次審査書類を作成・提出 |
一次審査合格後、申請企業/製造企業において各種試験/検査を実施し、二次審査書類を作成して提出ください。 |
STEP6 立入検査の実施 |
審査機関による製造場所への立入検査において、書類審査、衛生管理体制などの評価が行われます。 |
STEP7 宇宙日本食認証書を発行へ |
二次審査合格後、宇宙日本食の担当窓口の方の登録、広告宣伝の取り扱いなどを記載した覚書の締結を行い、JAXAから申請企業へ宇宙日本食認証書を発行いたします。また、宇宙日本食ロゴマークを使用される場合はその調整が必要となります。 |
宇宙日本食の認証プロセス概要
JAXA指定パッケージのご利用について
宇宙日本食の容器包装にJAXA指定パッケージをご利用の場合で、製造等に使用する際には、宇宙日本食事務局までご連絡下さい。JAXA指定パッケージの種類としては、レトルト食品用と加水食品用、外装用があります。
レトルト食品用は、平袋型(R5)とスタンド型(R6)の2種類があります。加水食品用は、スパウト(飲み口)付きのもの(W2)とスパウト付きでないもの(W1)の2種類があり、さらに外装容器(S1/S2)も必要となります。
ロゴマークの使用について
JAXAの審査により宇宙日本食の認証を受けた企業、または団体は、そのホームページ、企業概要説明書、および認証を受けた食品のパッケージに「宇宙日本食」ロゴマークを使用することができます。ロゴマークは「認証食品マーク」と「搭載同等品マーク」の2種類があります。詳細はPDFファイルをご参照ください。
「日本災害食」への活用について
宇宙日本食の認証を受けた食品は、日本災害食学会が認証制度を運営する「日本災害食」に、比較的簡易な審査で認証いただけることになりました。
具体的には、「日本災害食」認証を得るために必要な審査項目のうち、宇宙日本食認証を取得するためにJAXAで審査された項目は、日本災害食学会での審査を省略いただけます。
宇宙日本食の地上生活での活用が期待されます。
詳細は日本災害食学会ホームページ をご参照ください
Pre宇宙日本食
「Pre宇宙日本食」とは
宇宙日本食認証を受けるためのプロセスの途中で、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在が計画された際に、宇宙食をISSに輸送する宇宙機の打上げのタイミングによって、賞味期間が1.5年間に満たなくともISSでの喫食が可能なことが判明した場合、JAXAは必要な保存試験の期間とともにその旨をJAXAのWebサイト上などで告知します。
申請企業/製造企業、または団体が希望する場合、必要な期間、保存試験を実施いただいた後、JAXAは、宇宙日本食認証のための二次審査と同等の審査を実施した上で、当該食品(「Pre宇宙日本食」という)をISSに搭載します。
なお、その後、保存試験を継続し1.5年間の保存試験が終了した時点で再度二次審査を実施し、宇宙日本食として認証します。Pre宇宙日本食のISS搭載後に、認証プロセスを中断することは原則できませんので、ご注意ください。
若田光一飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在時に搭載されたPre宇宙日本食
フィッシュソーセージ
フィッシュソーセージを、完全密封のシール製法により長期間おいしさを保つことができるようにしました。1本(75g)で196kcalカロリー、400mgのカルシウムを摂取できます。 ※食品の説明は製造者のコメントをもとに記載しています。
食べ方 | そのまま食べる |
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内容量 | 225g (1包(3本入り)あたり) |
エネルギー | 588kcal(1包(3本入り)あたり) |
製造元 | マルハニチロ株式会社 |
区分 | 副食 |
種子島産バナナとインギー地鶏のカレー
インギー地鶏は他の地鶏よりも飼育期間が長く大切に育てられております。小ぶりで肉量も少ないため、大変貴重な地鶏です。そんな地鶏と種子島の大自然で育てられた風味豊かなバナナを使用したカレーを宇宙でもお楽しみいただけます。
※食品の説明は製造者のコメントをもとに記載しています。
食べ方 | 専用の加温器で温めて食べる |
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内容量 | 150g(1包あたり) |
エネルギー | 216kcal(1包あたり) |
製造元 | 有限会社ケイ・エイ商事 |
区分 | 副食 |
搭載プロセス
ここでは、宇宙日本食が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されるまでのプロセスをご紹介します。
STEP1 宇宙飛行士試食会を実施 |
ISS長期滞在が決定した宇宙飛行士を対象として試食会を行います。 |
STEP2 搭載用の宇宙日本食を選定 |
実際にISSに搭乗する宇宙飛行士の試食結果やISSへの搭載量、宇宙機の種類(国内から打ち上げるか国外からか)などの事情を考慮し、JAXAが搭載する品目・数量を決定し、認証企業に発注します。 ※ 宇宙日本食を搭載する宇宙機の打上げタイミングと日本人宇宙飛行士のISS長期滞在時期によっては、宇宙日本食認証プロセスの途中で搭載可能となる場合があります。詳細は、Pre宇宙日本食を参照してください。 |
STEP3 宇宙日本食を製造 |
認証企業は宇宙日本食を製造し、JAXAに納入いただきます。 |
STEP4 受入検査の実施 |
JAXAは宇宙日本食の受領検査を実施し、打上げ機関に輸送します。 |
STEP5 打ち上げ・ISSへ |
宇宙日本食は打上げ機関の宇宙機に搭載され、ISSに届けられます。 |
調達・輸送に関する資料
JAXAは、ISS長期滞在宇宙飛行士への提供に向けて、宇宙日本食認証企業より食品を調達し、納入されるまでの基準やプロセスについて、「宇宙日本食調達・輸送基準」として定めています。詳細は以下をご参照ください。
- 宇宙日本食調達・輸送基準(ISS搭載用)(J版2023年8月)本文 [1.19MB]PDF
- 宇宙日本食調達・輸送基準(ISS搭載用)(J版2023年8月)様式 [649KB]PDF
様式のWordファイル及びExcelファイルは、以下を参照ください。
- 宇宙日本食調達・輸送基準(ISS搭載用)(J版2023年8月)様式 [95KB]ZIP
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※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA