油井亀美也宇宙飛行士が、2024年頃の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在搭乗員に指名されました。油井宇宙飛行士は、これが2015年のISS長期滞在ミッション以来、2度目の宇宙飛行。現在は米国で、次のミッションに向けての訓練に励んでいます。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- ISS長期滞在搭乗員への指名を受けた油井宇宙飛行士が記者会見
- JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)の後継機、Int-Ball2が宇宙へ
- 第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会の参加チーム募集結果
- 日本国内の教育・研究機関を対象に「きぼう」船外の宇宙環境を活かす実験を募集
- Kibo CUBEプログラム第8回の公募を開始
- 高エネルギー電子・ガンマ線観測装置による成果が科学雑誌に掲載
【1】JAXA Humans in Space News
油井宇宙飛行士が2024年頃、自身2度目のISS長期滞在へ
先日開かれた記者会見で、ISS長期滞在搭乗員への指名が発表された油井亀美也宇宙飛行士。記者会見では、今の心境とこれからの意気込みを「重要な役目に指名していただき、本当に光栄で嬉しい」「できることは何でもやるという気持ちで臨みたい」と語り、報道陣から寄せられた多くの質問にも丁寧に回答しました。
宇宙飛行士がISSで行う撮影作業時間の軽減に期待!
Int-Ball2は、ISSで活動する宇宙飛行士を支援する船内ドローンで、2017年に「きぼう」日本実験棟内で実証実験を行った「Int-Ball」の後継機です。地上の管制官の操作により写真や動画の撮影を宇宙飛行士の代わりに行い、宇宙飛行士の撮影の作業時間をゼロにすることを目的としています。今夏以降、軌道上での機能確認が始まる、Int-Ball2の活躍にご期待ください。
第4回 Kibo-RPC国内予選大会は7月8日開催
今年で第4回となる「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)の参加チーム募集が終了し、その結果、過去最多の421チーム、1,685人の応募をいただきました。今後、各国・地域・組織の予選大会が予定されており、日本国内予選大会は7月8日に開催されます。その様子はJAXAのYouTubeチャンネルでライブ配信されますので、ぜひご覧ください。
SpySE上で行うミッション募集!オンライン説明会を7月14日に開催
「きぼう」船外実験プラットフォームの中型暴露実験アダプタ(i-SEEP)の機能を拡張する小型ペイロード支援装置(SPySE)を利用して、実験をしてみませんか?日本国内の大学や高専、公的研究機関を対象に、学術利用/技術実証および人材育成を目的とした有償実験を募集します。ミッション機器をSPySEに取り付けるだけで実験が行え、機器の地上へ回収も可能です。関心を持たれた方は、オンライン説明会(事前登録制)にぜひご参加ください。
KiboCUBEプロジェクトの連携協力継続。第8回公募も開始!
JAXAと国連宇宙部が共同で実施しているKiboCUBEプロジェクトでは、発展途上国などの宇宙関連技術の向上に貢献することを目指し、「きぼう」から超小型衛星を放出する機会を提供しています。この度、この連携協力を2030年12月末まで継続・発展させることとなり、放出する超小型衛星の第8回公募も開始されました。
UAEと日本の協力による高品質タンパク質結晶生成実験が開始
UAE(アラブ首長国連邦)のUAESA(アラブ首長国連邦宇宙庁)およびMBRSC(ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター)とJAXAの協力により、「きぼう」内での高品質タンパク質結晶生成実験が始まりました。この実験・研究が進むことで、てんかんや不整脈などの治療法の開発につながることが期待されています。
CALETの観測データから得られた成果が続々と科学雑誌に掲載
「きぼう」船外実験プラットフォームに設置されている高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)が観測したデータから新たな発見や証拠が得られ、その成果が科学雑誌Physical Review Lettersに掲載されました。
▼太陽活動に伴う宇宙線量の変化の荷電依存性について
▼銀河宇宙線のヘリウム成分のエネルギー軟化の兆候について
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
米国ヒューストンで訓練中の油井宇宙飛行士が「写真撮影の訓練も受けました。」と機材の写真を添えてツイート。さらにその数日後にも、「美しくて科学的意義のある写真を撮る方法を考えていますが…欲張りすぎでしょうか?」とつぶやき、過去に宇宙で撮った写真を見ながら、撮り方を分析していることを伝えました。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:若田宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2023年7月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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