国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士が4月19日に、前任のアレクセイ・オブチニン宇宙飛行士から引き継ぎを受け、ISS船長に就任しました。日本人のISS船長は、2014年の若田宇宙飛行士、2021年の星出宇宙飛行士に次いで、大西宇宙飛行士が3人目となります。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- 大西宇宙飛行士がISSの指揮を執る船長に
- 大西宇宙飛行士に宇宙でやってみてほしいことを大募集
- 大西宇宙飛行士のISSでの活動の様子をレポート
- 油井宇宙飛行士のミッション特設サイトがOPEN
- 新コンテンツ「数字で見るきぼう」を公開
- ISS・「きぼう」利用シンポジウムのアーカイブ動画を配信中
- Hourglassミッションの成果が「科学技術賞」を受賞
- インクリメント73がチーム体制でスタート
【1】JAXA Humans in Space News
大西宇宙飛行士が日本人3人目となるISS船長に就任
4月19日、ISSにてISS船長就任セレモニーが行われ、前任のアレクセイ・オブチニン宇宙飛行士から大西宇宙飛行士に、歴代のISS船長に引き継がれている「鍵」が渡されました。大西宇宙飛行士は、若田宇宙飛行士、星出宇宙飛行士に次ぐ日本人3人目のISS船長として、搭乗員を統括し、指揮を執るという重要な役割を担います。
あなたのリクエストに、大西宇宙飛行士が宇宙から答えます!
大西卓哉宇宙飛行士に宇宙でやってみてほしいこと、何かありませんか?リクエストいただいた内容に実際に挑戦する、大西宇宙飛行士の「宇宙でやってみた」企画を行います!ご応募は5月11日まで。皆さんからの楽しいアイデアをお待ちしています。
大西宇宙飛行士の軌道上での活動内容をレポート [ Vol.2、Vol.3更新 ]
▼Vol.2 (3/22〜4/4)
静電浮遊炉(ELF)を用いた実験や、Int-Ball2の実証準備、「きぼう」ロボットアームの子アームを船内に搬入するための準備などを実施。思わぬトラブルもありましたが、地上のチームと連係して乗り切りました。
大西宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.2(3/22〜4/4)
▼Vol.3 (4/7〜4/20)
Cell Gravisensingの実験準備やアジアントライゼロG 2025の準備などを中心に実施し、Int-Ball2やCOSMIC CMOSカメラなどの調整を行いました。
油井亀美也宇宙飛行士のミッション特設サイトがオープン
ISS長期滞在クルーとして搭乗するクルードラゴン宇宙船運用11号機の打上げが、7月以降に予定されている油井亀美也宇宙飛行士。そのミッション特設サイトを公開しました。これから徐々にコンテンツを追加していきますが、まずはミッションロゴのデザインとコンセプト、経歴などのご紹介をしています。
新コンテンツ「数字で見るきぼう KIBO IN NUMBERS」公開!
ISSや日本実験棟「きぼう」にまつわるさまざまな数字を取り上げ、その数字を分かりやすく読み解いてご紹介する「数字で見るきぼう」を公開しました。ISSは「地上400km」の上空を、1秒間に「約7.7km」の速さで飛んでいる。「きぼう」に搭載できる実験ラックは合計「10基」、年間に実施される実験数は「約70件」という具合に、ミッションの内容や技術の進歩などが幅広く分かります。
ISS・「きぼう」利用シンポジウム2005の様子をアーカイブ配信
2月3日に開催した、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」利用シンポジウム2025。会場の東京ポートシティ竹芝に足を運んでくださった方、オンライン配信をご視聴いただいた方、大変ありがとうございました。当日、全5部構成で開催したプログラムの内容は、アーカイブ動画を配信しておりますので、ご参加いただけなかった方はぜひご覧ください。
Hourglassミッションの成果が科学技術賞(科学技術振興部門)を受賞
「令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、JAXA有人宇宙技術部門と宇宙科学研究所の連携で、「きぼう」日本実験棟で実施されたHourglassミッションの成果が「科学技術賞(科学技術振興部門)」を受賞しました。
インクリメント73(4月20日~12月上旬頃)がスタート
大西宇宙飛行士の長期滞在ミッションの運用も担当するインクリメント73が4月20日からスタートしました。これまで、運用期間の利用計画とコーディネートを行うインクリメントマネージャは1名体制でしたが、Inc73からはチーム体制に移行。井上、松崎、2名のインクリメントマネージャが担当します。期間中に予定されているミッションも合わせてご覧ください。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
大西卓哉宇宙飛行士が、「宇宙での生活も35日を超えると、食事にも多少の創造力が必要」というコメントと共にお昼ごはんの動画を投稿。メニューは、アメリカの定番料理マカロニ&チーズをトルティーヤで挟んだ「チーズバーガーもどき」。NASA宇宙飛行士のアンとニコルに教えてもらったレシピだそうです。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:大西宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2025年5月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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