JAXAと国連宇宙部とのKiboCUBEを通じた連携協力継続、および第8回公募開始のお知らせ

公開 2023年6月 5日

JAXAと国連宇宙部(UNOOSA)は、KiboCUBEプログラムを通じ、発展途上国の宇宙技術の能力構築および人材育成に貢献しています。この度、2030年12月末まで本連携協力を継続・発展させていくことに合意しました。あわせて第8回の公募を開始いたしました。

KiboCUBEは、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟から超小型衛星を放出する機会を選定された機関に提供するプログラムです。このプログラムは、発展途上国などの宇宙関連技術の向上に貢献することを目指しており、国連宇宙部とJAXAが共同で実施しています。

KiboCUBEプログラムでは、これまでに合計8機関が選定されました。そのうち5機関の衛星が、「きぼう」の超小型衛星放出機構(J-SSOD)を利用して放出されました。このプログラムを通じて、選定された機関は国際宇宙ステーションから放出された自身の超小型衛星で、宇宙での実証や観測を行うことができます。

本プログラムは、主に1Uキューブサットと呼ばれる約10cm3の超小型衛星を対象としています。このような超小型衛星は、開発が比較的容易で予算を低く抑えることができるため、教育、人材育成、技術実証など、さまざまな目的に広く活用されています。

超小型衛星の重要性を考慮し、JAXAと国連宇宙部は「KiboCUBEアカデミー」というオンライン教育プログラムを実施しています。このプログラムでは、超小型衛星の技術や開発プロセスに関する講義やインタラクティブセッションが行われます。この取り組みは、選定される機関だけでなく、広く発展途上国の能力向上に貢献することを目指しています。

本件の詳細については、以下の国連宇宙部のHPをご覧ください。

なお、第7回公募につきましては、採択なしとなりました。

小型衛星放出機構(J-SSOD)とKiboCUBEで採択された超小型衛星「TUMnanoSAT」(モルドバ工科大学)
「きぼう」から放出される超小型衛星(KiboCUBE)の「Surya Satellite-1(SS-1)」(スーリヤ大学(インドネシア))Image by JAXA/NASA
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA

 


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