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2024.11.28
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第5回「きぼう」ロボットプログラミング競技会:ワークショップと筑波宇宙センター見学および交流会の報告

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2024119日、第5回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming ChallengeKibo-RPC)の軌道上決勝大会が開催されました。これに合わせて、イベント後に本競技会の参加者向けワークショップが、オンラインとのハイブリッドで開催されました。また、JAXA筑波宇宙センターで本イベントに参加していた日本、ネパール、台湾、タイの4チームの学生向けに施設見学および交流会も合わせて行われました。

ワークショップ

ワークショップでは、東京大学の中須賀真一教授から実環境(実際のISS内の環境)とシミュレーションの違いについて、JAXA山口正光ピヨトル研究開発員からは宇宙空間でのロボットの役割やJAXAが開発したInt-Ball2についての講演がありました。その後、本イベントの協賛企業である株式会社SECの山川航氏から決勝進出者のプログラムについてフィードバックがあり、それをもとに各チームがプログラムを作成するうえで工夫した点、各チームの戦略になどについてのディスカッションが行われました。学生たちにとって今後のスキル向上につながる有意義な内容となりました。その後、JAXA金井宣茂宇宙飛行士とのQ&Aコーナーで終了しました。(表1)(図1)。

表1 ワークショッププログラム

プログラム 出演者
1 開会 司会:JAXA 宮川弥生
2 ミニ特別講演:
Robot Guidance, Navigation, Control in Space and Real World Considerations
東京大学 中須賀真一
3 ミニ特別講演:
JAXA’s Robotic Crew Assistance & introduction of Int-Ball2
JAXA 山口正光ピヨトル
4 ミニ特別講演:
Feedback
株式会社セック 山川航
5 ディスカッション 参加学生
6 Q&A コーナー JAXA宇宙飛行士 金井宣茂
7 閉会 司会:JAXA 宮川弥生

図1 ワークショップの様子

筑波宇宙センター見学および交流会

今回の決勝大会イベントは昨年度に引き続き、筑波宇宙センターでの参加が可能になりました。今回は日本、ネパール、台湾、タイの合計13名の学生と引率者7名が筑波宇宙センターを訪問しました。
筑波宇宙センターを訪問した学生と引率者は、まずロケットや人工衛星、「きぼう」の模型などが展示されている臨時展示室を見学しました。その後、「きぼう」運用管制室(Mission Control Room:MCR)を見渡せる特別室で実際の運用管制の様子を見ながら、ISS・「きぼう」の運用のやり方や軌道上の宇宙飛行士の生活などについて説明を受けました。また、ユーザー運用エリア(User Operations Area: UOA)にあるサインボードに掲示するための本ミッションの成功を祝した色紙にサインしました。
午後には軌道上決勝大会が開催され、自分たちのプログラムでAstrobeeが実際に動いているところを視聴しながら一喜一憂していました。軌道上決勝大会終了後、ワークショップの前にInt-Ball2などのJAXAが開発するロボットの展示室を見学しました(図2)。

ワークショップ後には金井宇宙飛行士との記念撮影や、参加者同士の交流会が行われました。交流会では学生間でプログラムや戦略を議論し、そして中須賀教授やJAXA職員とディスカッションするなど活発な交流を楽しみました(図3)。交流会終了後には、宇宙飛行士養成棟を見学し本イベントは終了となりました。

図2 筑波宇宙センター見学の様子

図3 交流会の様子

第6回Kibo-RPCの開催も予定しており、2025年2月頃に募集を開始する予定です。皆さんとJAXA筑波宇宙センターでお会いできることを楽しみにしております。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA