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2022.10.03
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第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会の予選が各参加国・地域内で行われました!

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概要

3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge: Kibo-RPC※1)は、2022218日から参加者の募集をKibo-RPC参加国・地域で行い、過去最多の12か国・地域より351チーム、1431人の応募がありました。(表1)。

予選では、各参加チームが作成したプログラムをオンラインのシミュレータ上で実行しました。シミュレーションはターゲット位置などのゲーム条件を変えて10パターン実行し、最も低い点数の実行結果で順位を争いました。

表1. 国・地域別参加チーム数(ABC順)

国・地域名 チーム数 参加人数
オーストラリア 3 20
バングラデシュ 25 182
インドネシア 10 47
日本 34 156
マレーシア 19 88
ネパール 0 0
ニュージーランド 15 76
シンガポール 9 29
台湾 20 105
タイ 197 591
アメリカ合衆国 18 68
ベトナム 1 4
Kibo-RPC参加国・地域外 (13) 65
合計 351 1431

※Kibo-RPC参加国・地域のチームと合同チーム(Worldwide Team(WWT))※2 を結成して参加した Kibo-RPC参加国・地域外からの参加チーム数。

各国・地域の予選について

各参加国・地域の予選期間である2022年6月末から7月中旬の間に、各担当機関(Point of contact: POC) が主催する予選会が開催されました。中には大きなイベントとして予選会を行った国や地域もあり、大変盛り上がった様子が報告されています。
予選会イベントを行った国・地域からのレポートや各予選の優勝チームについて、ABC順で紹介します

(1)オーストラリア

複数チームの参加応募はありましたが、残念ながら予選会用にプログラムを提出できたチームは1チームのみでした。そのため予選会を行わず、担当機関が予選用のシミュレーション環境でプログラムを実行し、Dream Roverが代表チームとなりました。

オーストラリア優勝チーム:Dream Rover

©ASA/OGL

(2)バングラデシュ

バングラデッシュは、担当機関が予選用のシミュレーション環境でプログラムを実行した結果をもとに、7月に優勝者を表彰するオンラインイベントを開催しました。イベントでは、バングラデシュ、日本、アメリカの3か国からエンジニアなどがゲストスピーカーとして参加し、Kibo-ABC※3やKibo-RPCの概要、Astrobeeなどについての紹介を行いました。その後、表彰式にて、優勝したEnigma Systemsの表彰が行われました。イベントの様子はSNSに公開されています。

バングラデシュ優勝チーム:Enigma Systems

©NMST/STEMX-365

(3)インドネシア

インドネシアはオンラインでイベントを開催し、シミュレーション結果を学生とともに視聴した後に、結果発表を行いました。優勝は、インドネシアとチュニジアのチームによって結成された合同チーム(WWT)であるBondowoso 3/Primeに決まりました。そのほかにも宇宙ロボットや天文台の専門家からのプレゼンテーションなども行われ、大変実りのある内容になりました。予選会の様子はYouTubeやSNSでも取り上げられています。

インドネシア優勝チーム:Bondowoso 3/Prime

©BRIN

(4)日本

日本の国内予選イベントはオンラインで開催し、学生はリモートでの参加となりました。参加者のプログラムはJAXAが事前にシミュレーション環境で実施しました。当日は榎本麗美アナウンサーによる司会のもと、東京大学の中須賀真一教授とJAXAの油井亀美也宇宙飛行士によるシミュレーション動画の解説と結果発表が行われました。優勝チームはSpace Larkです。また、イベントの中では、「宇宙とロボット、その未来について」という内容で、JAXAやKibo-RPC協賛企業である株式会社セックの職員によるパネルディスカッションも行われました。イベントの様子はYouTubeで公開されています。また予選イベント後には、オンライン交流会を開催し、中須賀教授、油井宇宙飛行士に対する質問会や、JAXA職員との交流、および学生同士のプログラミングに関する活発な議論が行われました。

日本優勝チーム:Space Lark

(5)マレーシア

マレーシアでは学生が休みの期間だったこともあり、HP等にて結果発表を行いました。そして優勝はIIUM ROBOTEAM AEROS-02に決まりました。予選期間中にイベント開催をできなかったため、10月のナショナルサイエンスウィークに合わせて授賞式が予定されており、優勝者に賞状と賞品が授与される予定です。

マレーシア優勝チーム:IIUM ROBOTEAM AEROS-02

©MYSA

(6)ネパール

ネパールは残念ながら、参加者の準備が整わなかったため、国内予選会は不開催となりました。

(7)ニュージーランド

ニュージーランドでは予選イベントを行わず、担当機関が予選用のシミュレーション環境でプログラムを実行し、Strange women lying in ponds distributing swordsが優勝しました。

ニュージーランド優勝チーム:Strange women lying in ponds distributing swords

(8)シンガポール

シンガポールでも予選イベントは行わず、担当機関が予選用のシミュレーション環境でプログラムを実行し、SpaceYが優勝しました。

シンガポール優勝チーム:SpaceY

(9)台湾

台湾ではオンラインで予選イベントを開催し、独自の評価基準(プログラムのシミュレーション結果:70%、予選会当日のプレゼンテーション:15%、参加者が作成した、チームや戦略紹介のプロモーションビデオ:15%)で審査を行い、順位を決定しました。結果は、チュニジアのチームとWWTを結成しているKIBO la na tsu bu KIBO / Robology Awesome Aliensが優勝しました。予選会の様子はHP上で公開されています。

台湾優勝チーム:KIBO la na tsu bu KIBO / Robology Awesome Aliens

©NSPO

(10)タイ

タイはKibo-RPC参加国では最多の参加チーム数を誇り、197チーム中86チームが予選に向けたプログラムを提出しました。そのうちの上位40チームが事前に発表され、予選イベントへ参加しました。JAXAからはバンコク駐在所所長が予選イベントに参加し、JAXAの活動を紹介し、参加する学生を激励しました。
イベントでは、シミュレータ結果を学生とともに視聴した後に結果発表が行われ、優勝チームは、𝐬𝐨𝐥𝐚𝐫𝐒𝐲𝐬𝐭𝐞𝐦[𝟑]となりました。加えて、各チームによるプレゼンテーション発表も行われ、プレゼンテーション賞として、1位と2位に賞品が授与されました。大会の様子はSNSやHP上でも公開されています。

タイ優勝チーム:solarSystem[3]

©NSTDA

(11)アメリカ

今回初参加となったアメリカは、12の州から16チーム、68名の学生が第3回Kibo-RPCに参加しており、そのうち4チームはインド、スリランカ、チュニジアのチームとWWTを結成しています。オンラインで開催された予選イベントでは、Keynoteスピーカーとしてスティーブン・スワンソン元宇宙飛行士を迎え、学生たちに激励の言葉が送られました。シミュレーションの結果、CP-HSTARが優勝を勝ち取りました。

アメリカ優勝チーム:CP-HSTAR

©NASA

(12)ベトナム

ベトナムでは、複数チームの参加応募はありましたが、残念ながら予選会参加の条件であるプログラム提出を行えたチームは1チームのみでした。そのため予選会を行わず、担当機関が予選用のシミュレーション環境でプログラムを実行し、BDMTが代表チームとなりました。

ベトナム優勝チーム:BDMT

©STI

(13)Worldwide Team(WWT)

WWTとして応募した13チームのうち、インドネシアと台湾の代表になった2チームを除いた16チームでシミュレーション結果を競争し、最も成績が良かったチームBondowoso 2 / Pinnacle(インドネシア/チュニジア)が優勝しました。

WWT優勝チーム:Bondowoso 2 / Pinnacle

©BRIN

今回の各国・地域の予選会で優勝したチームは国際宇宙ステーション(ISS)での軌道上決勝大会への参加の切符を手にしました。軌道上決勝大会では、今回優勝した学生のプログラムをISS船内ドローンのAstrobeeに実際にインストールし、ゲームミッション完了の早さとレーザ照射などの精度を競い合います。現在、各国・地域代表チームはプログラムの改修を行っており、軌道上決勝大会に向けて最終チェックを行っているところです。10月頃に軌道上決勝大会が開催されますので、どのチームが優勝するのか、ぜひ彼らの勇姿を楽しみにしていてください。
また今回残念ながら決勝大会に進めなかったチームには、この機会に学んだことや経験したことを今後に活かし、様々な方面でご活躍されることを期待しています。来年も実施する予定なので、学生の方々はぜひチャレンジしてみてください。

表2. 各国・地域代表チーム一覧(ABC順)

国・地域等 代表チーム
オーストラリア Dream Rover
バングラデシュ Enigma Systems
インドネシア Bondowoso 3 / Prime
日本 Space Lark
マレーシア IIUM ROBOTEAM AEROS-02
ネパール -
ニュージーランド Strange women lying in ponds distributing swords
シンガポール SpaceY
台湾 KIBO la na tsu bu KIBO / Robology Awesome Aliens
タイ solarSystem[3]
アメリカ合衆国 CP-HSTAR
ベトナム BDMT
Worldwide Team (WWT) Bondowoso 2 / Pinnacle
(インドネシア/チュニジア)

※1 Kibo-RPC
Kibo-RPCは、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)を通じた日米協力に基づいて、アジア・太平洋地域における「きぼう」利用の促進とSDGsへの貢献(人材育成)を目的に、JAXAとNASAが協力して取り組んでいる活動です。本活動を通じて、同地域の学生に宇宙でのロボット操作やコンピュータプログラミングに関する教育機会を提供しています。

※2 Worldwide Team (WWT)
WWTは、Kibo-RPC参加国・地域以外の学生でも、Kibo-RPC参加国・地域のチームと合同チームを結成することによりKibo-RPCに参加できるように、今大会から新たに設置した枠組みです。この枠組みにより、今大会には、ブラジル、コスタリカ、インド、スリランカ、チュニジアの学生も参加しています。

※3 Kibo-ABC
Kibo-ABCは、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の中で同地域における宇宙環境利用を推進する活動(イニシアチブ)です。本競技会はその活動の一つとして開催するもので、参加にあたっては、各国・地域の宇宙機関を通じて応募する必要があります。

関連リンク

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA