- お知らせ
オンラインで開催された第27回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)でのKibo-ABCワークショップの報告
- きぼうアジア利用推進室(KUOA)
- 「きぼう」利用のご案内
概要
Kibo-ABCは、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の宇宙フロンティア分科会(SFWG)の下に組織されたイニシアチブです。Kibo-ABC加盟国/地域のメンバーは毎月WEBミーティングを行っていますが、Kibo-ABCワークショップではメンバーが一堂に集まりKibo-ABCの各種ミッションの活動報告および今後の活動について議論を行いました。ワークショップには、14の国・地域から21機関55人が参加しました
メイントピック1:第2回Kibo-RPC
メイントピックの1つは、今年で第2回目となった「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)です。この企画は、参加者がAstrobee(NASAのISS用ロボット)のプログラムを作成し、課題解決の精度と早さを競う教育ミッションで、日本を含めた地域の人材育成に貢献しています。第2回目は第1回目より参加国数が増え、11か国の国/地域(オーストラリア、バングラデッシュ、インドネシア、日本、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム)、286チーム、905人が参加しました。決勝戦は、「きぼう」で実施した結果を、2021年10月24日に放映する形式で開催されました。
メイントピック2:アジアン ハーブ イン スペース(AHiS)
2つめのメイントピックとして、アジアのハーブ宇宙実験(AHiS)について議論が行われました。AHiSはアジアの種子Space Seeds for Asian Future (SSAF)として3回目の実験です。青少年に宇宙への関心や興味を抱いてもらうことを目的としています。軌道上で育てたハーブを地上に回収し、研究者が解析して宇宙環境の影響評価を行うミッション1と、宇宙飛行させた各国/地域の「ハーブ種子」を用いて各種教育プログラムが行われるミッション2から成ります。ミッション1とミッション2はともに2021年に宇宙実験が終了し、一部の国/地域には既に宇宙実験サンプルの返還が行われました。AHiSには、オーストラリア、バングラデッシュ、インドネシア、日本、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、UAE、ベトナムの、12の国と地域が参加しています。
メイントピック3:アジアントライゼロG
最後のトピックスとして、JAXAからアジアントライゼロGの開催提案を行いました。アジアントライゼロGは日本人宇宙飛行士がアジア太平洋地域の学生によって提案された宇宙実験を行うミッションです。今後2022年の実施に向けて、Kibo-ABCメンバーと内容を調整していくこととなりました。
関連リンク
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA