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2021.12.15
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オンラインで開催された第27回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)での宇宙フロンティア分科会(SFWG)の報告

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概要

実施日

2021年11月30日(火)と12月1日(水)

実施場所

オンライン

参加国・地域および機関数

20か国・地域から53機関

参加人数

129名

第27回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-27)は、新型コロナウイルスの世界的流行により2021年11月29日から12月3日にオンラインで開催されました。会期中に、APRSAFの5つの分科会のうち、宇宙環境利用と宇宙探査を柱とした宇宙フロンティア分科会(SFWG)が、11月30日と12月1日に開催されました。 SFWGでは、ベトナム科学技術アカデミー宇宙技術研究所(VAST-STI)のDoan Minh Chung博士とJAXA小川志保きぼう利用センター長が共同議長を務め、20か国・地域から53機関129人が参加しました。

SFWGの共同議長(左: Doan Minh Chung博士、右: 小川志保きぼう利用センター長)

APRSAF-27の全体会議では、VAST-STIのDoan Minh Chung博士が、SFWGの活動報告を発表し、その中でフィリピン宇宙庁が新メンバーとして「きぼう」を利用したアジア・太平洋協力イニシアチブ(Kibo-ABC)に加盟し、アジア諸国での「きぼう」利用の活発化について説明しました。「きぼう」利用成果としてタイのタンパク質結晶実験やマレーシアの放射線計測実験、ライフサイエンス実験テーマとして第3回アジアの種子2022-21 (AHiS)プロジェクト、「きぼう」利用活動として小型衛星放出、国際宇宙探査活動として多面的な宇宙探査へのアプローチについてなど、「きぼう」の利用実績と今後の利用活動にも言及されました。

SFWGについて

SFWG出席者による集合写真
SFWGでは、まず宇宙環境利用分科会(SEUWG)から宇宙フロンティア分科会(SFWG)に再編成されたことについての説明が行われました。その後、カントリーレポートとしてオーストラリア、バングラデッシュ、インドネシア、日本、マレーシア、ネパール、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、UAE、ベトナムの13ヶ国・地域からの発表を3回に分けて実施し、途中に3つのセッションを挟みました。セッションには、「宇宙でのライフサイエンス実験」、「きぼう利用活動」、「国際宇宙探査」があり、活発な議論が交わされました。
「宇宙でのライフサイエンス実験」についてのセッションでは、今年宇宙実験を実施したAHiSプロジェクトについて、JAXAで実施した地上対照実験の結果の共有やISS内での植物栽培実験の取り組みなどの発表が行われました。AHiSプロジェクトを実施するためのJAXA運用チームからは、運用準備や運用中の対処事項についての説明も行われ、「きぼう」での実験がどのような準備を経て行われるのか紹介しました。その他、袋培養技術を用いた多様な植物の栽培についての取り組みや、タイと台湾の共同提案による「きぼう」利用の可能性についての取り組みを紹介しました。
「きぼう利用活動」についてのセッションでは、月と火星探査に向けた技術的なデモンストレーションプラットフォームの活動として、ISSを利用したJ-SSOD、i-SEEP、KiboCUBEなどの人工衛星を用いた活動について紹介しました。特にフィリピン、UAE、インドネシアから次の打ち上げ予定の人工衛星についての紹介がありました。
「国際宇宙探査」についてのセッションでは、月と火星探査に向けた開発状況の紹介として月面ローバーや着陸機、月周回衛星、生命維持装置など各国それぞれのアプローチが説明され、今後の月、火星探査の展望について紹介がありました。

SFWGは「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)やAHiSなどのKibo-ABC活動へ多くの若手研究者・技術者・青少年の参加を促し、地域の人材育成につなげました。これら地域での「きぼう」利用の増加と利用への期待の高まりを認識し、人間が継続的に滞在するISSの魅力を最大限に生かして、引き続き「きぼう」利用を通じて科学技術の発展とSDGsの達成に寄与していくことが期待できます。また、国際宇宙探査が地域の発展の場となるべく、その取組みについて継続して情報交換していきます。

SFWGの結果は、2021年12月2日のAPRSAF-27の全体会議で共同議長によって報告されました。

関連リンク

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA