
8月8日、9日の2日間、EXPO 2025 大阪・関西万博にて、JAXAが研究開発を行う有人与圧ローバーのドライビングシミュレータを用いた操縦体験会が行われました。参加した2日間で、180名以上の方々が実際にドライブシミュレータで月のドライブを行い、ローバーの走行のスピードや、レゴリスに覆われた月面での操縦の難しさなどを体験しました。

本体験会は、EXPOメッセ「WASSE」で開催された大阪・関西万博シグネチャーイベント「世界遊び・学びサミット」内にて、“立命館大学宇宙地球探査研究センターと「宇宙」を体験する2日間”というテーマのブースで実施されました。立命館大学宇宙地球探査研究センター(所在:滋賀県草津市、センター長:佐伯和人、以下「ESEC」)は、2024年1月にピンポイント着陸に成功した小型月着陸実証機SLIMに搭載されたマルチバンド分光カメラ(MBC)を担当するなど、月・惑星における人類の生存圏拡張や宇宙開発・インフラ構築に取り組んでいます。今回の参加は、ESECが宇宙・月面探査研究をテーマとしたブースを出展するにあたり、有人与圧ローバーの開発・運用に関する連携協定を結んでいる立命館大学からの協力依頼を受けて実現したものです。将来世代に向けて、月面探査および有人与圧ローバーに対する理解・普及に貢献したいという思いで参加しました。
本イベントでJAXAはドライビングシミュレータのほかに、有人与圧ローバーの1/10の模型と実寸大のタペストリーも展示しました。ブースに立ち寄られた方からは、「いつ月に打ち上がるの?」「日本人宇宙飛行士乗るの?」など多くの興味と関心が寄せられました。
本イベントでJAXAはドライビングシミュレータのほかに、有人与圧ローバーの1/10の模型と実寸大のタペストリーも展示しました。ブースに立ち寄られた方からは、「いつ月に打ち上がるの?」「日本人宇宙飛行士乗るの?」など多くの興味と関心が寄せられました。

参考
有人与圧ローバーとは
宇宙服を着ることなく滞在できる月面探査車です。宇宙飛行士がローバー内で生活しながら月面を探査することができる移動機能と居住機能を合わせ持った世界初の探査車であり、日本初の単独で機能する「有人宇宙船」でもあります。また、宇宙飛行士が乗っていない期間(無人期間)にも、月面の地質・資源の調査などをより広い範囲で行うことができ、持続的な月探査を目指すアルテミス計画の中で、非常に重要な役割を持ちます。
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA