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2024.01.05
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第29回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)での宇宙フロンティア分科会(SFWG)の開催報告

  • きぼうアジア利用推進室(KUOA)
  • 「きぼう」利用のご案内
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2023年9月19~22日にインドネシアの首都ジャカルタにて開催された第29回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-29)の会期中に、9月19日と20日の日程で、インドネシアの宇宙機関であるインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)のEmanuel Sungging 宇宙研究センター長とJAXA白川正輝きぼう利用センター長が議長を務め、宇宙フロンティア分科会(以下、SFWG)が開催されました。オンライン参加者を含め、16か国・地域の41機関から88名が参加しました。

図1. SFWG出席者による集合写真
SFWGは、科学実験だけでなく将来宇宙探査に向けた「きぼう」利用の機会を見出すべく、アジア・太平洋地域における宇宙環境利用の可能性について議論し、さらなる宇宙活動の発展を目指して活動しています。
今年もSTEM教育を目指したKibo-ABCプログラムや「きぼう」の船内・船外利用、そして国際宇宙探査について多くの機関から発表がありました。

まず宇宙科学技術活動として、8か国・地域(オーストラリア、バングラデシュ、インドネシア、日本、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ)から報告が行われ、各国・地域から小型衛星の打ち上げ・運用・利用に関する報告、将来の宇宙探査に向けた計画、「きぼう」を利用した活動などが紹介されました。また近年、各国で宇宙機関が再編されており、体制についての報告が多くありました。

「きぼう」船内利用活動セッション

JAXAとの共同ミッションであるアラブ首長国連邦(UAE)初の高品質タンパク質結晶成長(PCG)実験をはじめとして、新しいプロジェクトであるマレーシアの線量計実験 (SOFPeD)、台湾の細胞培養実験(Cell Ark)が紹介されました。さらに、今年ISS長期滞在に成功したUAEの宇宙飛行士が実施したミッションについての報告がありました。

「きぼう」船外利用セッション

まず「きぼう」の小型衛星放出機構(J-SSOD)を利用したCubeSat放出フレームワークとして、UNOOSAによるKiboCUBEおよびUNISECによるJ-CUBEの取り組みが紹介されました。そして実例としてインドネシアのSurya Satellite-1 (SS-1)、フィリピンのBIRDS-4SMaya-5, Maya-6)、九州工業大学の超小型衛星開発を通した国際協力について報告されました。この他に民間企業による衛星打ち上げ・放出事業や「きぼう」曝露部利用の紹介がされました。

月・火星探査に向けた技術実証の場としての「きぼう」利用のセッション

異なる重力環境下での実験で得た、地上の人体の健康サポートや将来の宇宙探査時における人体への影響についてJAXAから報告しました 。また、タイのGISTDAJAXA間で締結された「きぼう」利用マウスサンプルシェアを利用した研究計画が報告されました。

国際宇宙探査セッション

新たな試みであるJAXAISRO(インド宇宙研究機関)KARI(韓国航空宇宙研究院)BRIN(インドネシア国立研究革新庁) / ITB(バンドン工科大学)の代表者による発表およびラウンドテーブルディスカッションが行われました。国際宇宙探査の新たな価値を見出すための協力体制において、各国・地域の強みや技術を活かす方法等について、活発な議論が行われました。

図2. SFWG会議の様子

SFWGの結果は、以下の資料により、APRSAF-29の本会議で報告されました。

SFWG情報

日時 2023年9月19日、20日 10:00~16:40(West Indonesian Time, UTC+7)
Agenda SFWGアジェンダPDF
参加国・地域数 16か国・地域、41機関
参加人数 88名(オンラインでの参加者含む)

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA