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2023.07.25
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第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会 日本国内予選会の開催報告

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2023年7月8日、第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge:Kibo-RPC)の日本国内予選会が開催されました。今回は応募総数27チームのうち、プログラムを提出した17チーム(表1)がシミュレータでのスピードと正確さを競いました。
この結果、京都大学、山口大学、九州大学、慶応義塾大学、公立はこだて未来大学のメンバーで構成される合同チーム「Eager Hoper」が見事に優勝しました!

「Eager Hoper」は日本代表として、Kibo-RPC参加国・地域の代表とともに「軌道上決勝大会(「きぼう」船内でAstrobee実機を使用する実環境での競技)」に参加します。

表1. 日本国内予選会参加チームリスト(アルファベット順)

チーム名 所属 メンバー数
ABO 大日向小学校 4名
AlfaSpace 京都先端科学大学 3名
ChuTora 中部大学 4名
Eager Hoper 京都大学
山口大学
九州大学
慶應義塾大学
公立はこだて未来大学
6名
GALAXY THIRD 汐路中学校 3名
HArehofu ヒューマンアカデミー心斎橋校 ITカレッジ 3名
Kaguya 富山大学 3名
MSC 室蘭工業大学 4名
Overflow-Revenge 総合学園ヒューマンアカデミー 4名
Planner 筑波大学
群馬大学
3名
Red Star 九州工業大学 3名
sniper 福島県喜多方市立第二小学校 5名
SSSRC 大阪公立大学
関西大学
8名
Stellar Coders 琉球大学 3名
TATAMI_4JO 早稲田大学 3名
TUT-ver4 東京工科大学 12名
Univers 晃華学園高等学校 4名

国内予選会について

日本国内予選会(当日のイベントプログラムは表3参照)は、宇宙キャスターの榎本麗美さんの司会進行のもと、東京大学の中須賀真一教授、JAXAの永瀨桂研究開発員が解説員として参加しました。
イベントは、Kibo-RPCのルール説明に続き、予選に参加した各チームによるチーム紹介のあと、事前に行われたシミュレーションの再生動画を解説員の解説とともに参加者全員で確認しました。その後、JAXAの若手研究開発員とKibo-RPC協賛企業である株式会社セックのエンジニアをパネリストに迎え、「宇宙ロボットInt-Ball2号機の開発を支える人たち(開発と運用)」と題したパネルディスカッションを行い、Int-Ball初号機との違いや2号機開発の裏話、そして将来的な運用の話など、開発に携わったメンバーの熱いトークで盛り上がりました。

※ 今回の軌道上決勝大会は「きぼう」にあるNASAのロボットAstrobeeを使いますが、将来のロボットプログラミングコンテストではJAXAが開発中のInt-Ball2号機を利用する予定です。

イベントの最後に表彰式を行い、上位3チームが表彰されました。3位は筑波大学と群馬大学の合同チーム「Planner」、2位はヒューマンアカデミー心斎橋校 ITカレッジの「HArehofu」、そして1位は京都大学、山口大学、九州大学、慶応義塾大学、公立はこだて未来大学の合同チーム「Eager Hoper」でした(表2参照)。
優勝した「Eager Hoper」はメンバーの住んでいる地域が異なり、プログラムの開発期間中に直接顔を合わせることはなかったものの、リモートで協力しながら粘り強く開発を進めることで見事優勝しました。入賞した各チームからはオンラインの画面越しに悔しさ、歓喜の様子がみられました。
イベント終了後にはオンライン交流会を開催しました。交流会では、JAXA職員による「JAXAのお仕事紹介(「きぼう」の利用)」、株式会社セックのエンジニアによる「産業界における衛星・ロボットのソフトウェア開発事情」、中須賀教授による「大学での宇宙開発」と題したミニ特別講演会を行いました。この後には事前に参加者より集めていた質問について参加者同士でディスカッションするQ&Aコーナーも実施しました。Q&Aコーナーでは各チームの戦術共有やどのようなことを考えてプログラムを組んだのかなど、参加者の今後のプログラム開発に役立つものも多くありました。

表2. 日本国内予選会の結果

順位 チーム名 所属 メンバー数
1位 Eager Hoper 京都大学
山口大学
九州大学
慶應義塾大学
公立はこだて未来大学
6名
2位 HArehofu ヒューマンアカデミー心斎橋校 ITカレッジ 3名
3位 Planner 筑波大学
群馬大学
3名
図1. 日本国内予選会 優勝「Eager Hoper」
図2. 日本国内予選会 2位「Harehofu」
図3. 日本国内予選会 3位「Planner」

表3. Kibo-RPC国内予選会のプログラム

プログラム 出演者
1 オープニング
「きぼう」ロボットプログラミング競技会とは
司会/宇宙キャスター 榎本麗美
2 ルール説明とみどころポイント JAXAきぼう利用センター 研究開発員 永瀨桂
3 各チームのチームリーダーによる自己紹介(アルファベット順:表1)とシミュレーションによる競技 解説員/
・東京大学大学院工学系研究科
     航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一
・永瀨 研究開発員(JAXA)
4 パネルディスカッション
「JAXA宇宙ロボットInt-Ball2号機の開発を支える人たち(開発と運用)」
・JAXA有人宇宙技術センター 研究開発員 山口正光ピヨトル
・JAXA有人宇宙技術センター 研究開発員 山本竜也
・株式会社セック開発本部第三開発部 主任 井上翔太
5 結果発表と表彰
ヒーローインタビューとシミュレーション解説
・中須賀教授(東京大学)
・Eager Hoper
6 講評 中須賀教授(東京大学)
7 クロージングコメント 榎本キャスター
8 オンライン交流会
①JAXAのお仕事紹介(「きぼう」の利用)
②産業界における衛星・ロボットのソフトウェア開発事情
③大学での宇宙開発
④Q&Aコーナー
榎本キャスター
①JAXAきぼう利用センター 技術領域主幹 谷垣文章
②井上主任(株式会社セック)
③中須賀教授(東京大学)
優勝チームの「Eager Hoper」は、日本の代表として、10月に行われる軌道上決勝大会に臨みます。軌道上決勝大会ではアジア太平洋地域以外にも、アメリカ合衆国や今年新たに設置された「UNOOSA(国連宇宙部) international slot」のチームを加えて、世界の強豪たちが世界一を目指して競い合います。
また、日本代表の「Eager Hoper」から以下のコメントが届いています。皆さん、ぜひ「Eager Hoper」の応援をお願いいたします!

日本代表「Eager Hoper」コメント(原文ママ)

私たちEager Hoperは、大会の1年前にNASAのジョンソン宇宙センターでの留学プログラムで出会った仲間達で結成されました。この留学プログラムでは10日間を通じて宇宙開発における課題に向き合い、各チームでプレゼンテーションなどで競い合いました。私たちはその中で一人一人の能力を活かすチームビルディングや、粘り強く課題を解決する能力などを養いました。そして今回、NASA留学での成果を活かすため、Eager HoperとしてKibo-RPCに挑戦しました。
しかし、これらのメンバーはチーム開発の経験がありませんでした。そこで、チーム開発の経験を持つ大学の先輩にも参加して頂き、チーム開発のノウハウを学びました。その結果、現在では全員が個々の役割を果たし、開発を円滑に進めることができるようになりました。
私たちEager Hoperは、難しいミッションでも絶対に諦めない執念と、新しい知識を求める貪欲さで優勝を目指します。ぜひ応援をお願いします!

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA