微小重力環境に起因する精密機器の誤差発生に関する影響解析

公開 2025年6月 9日

TUSK PMTest facility for lab-aUtomation System in Kibo Precision measurement Mission

準備中
宇宙利用/実験期間 2025年 ~ 2025年
研究目的 宇宙で実施可能な動作精度測定手法を確立し、微小重力環境下における精密機器の位置決め・軌道誤差発生要因を特定します。本実験で得た知見を宇宙での高精度実験、製造技術の獲得につなげます。
宇宙利用/実験内容 ポストISSに向けた宇宙飛行士作業の省⼒化と持続可能な宇宙環境利⽤のためには、これまで宇宙飛行士が行っていた作業をロボットなどが自動的・自律的に行うことが不可⽋です。また、⼈⼿では実現不可能な細かい作業が要求される場面で⾼精度な操作が可能なロボットなどがあれば、新たな実験系を組むことが可能となり新しい科学的発⾒に貢献することができます。そのため、JAXAでは⾃動操縦可能な船内実験用のロボットアーム(マニピュレータ装置)の研究開発を進めています。
本ミッションでは、宇宙でのマニピュレータ装置の動作精度測定法を確⽴し、宇宙で初めて機器の位置決め・軌道誤差を精密に計測します。地上産業で精密⼯作機械の校正に⽤いられる信頼性の⾼い⼿法を基に、精度確認⼿法を確⽴します。TUSKのマニピュレータは地上では0.05mmの繰り返し精度を持つ精密機器です。微⼩重⼒による誤差発⽣要因が明らかになれば、将来的な⾼精密度が要求されうる宇宙実験や製造技術の可能性を追求することができます。
期待される利用/研究成果 宇宙空間での本格的な⾃動実験や⾃動製造は未だ発展途上です。実験・製造能⼒とは実験機器・⼯作機械の精度に依存するものですが、 TUSK PMにより微⼩重⼒が精密機器に与える位置決め・軌道誤差発⽣メカニズムを解析することで、⾃動化⾃律化された宇宙実験・製造技術の実現に向けた重要な情報が得られます。TUSKの微⼩重⼒環境での動作能⼒が実証されれば、さらなる実証実験や商業デモンストレーションを⾏うテストベッド装置としての貢献が期待されます。
関連トピックス

JAXA


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