2022年7月9日、第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo Robot Programming Challenge:Kibo-RPC)の日本国内予選会が開催されました。今回は応募総数34チームのうち、プログラムを提出した21チーム(表1)がシミュレータでのスピードと正確さを競いました。
この結果、東京工業大学のチーム「Space Lark」が見事に優勝しました!
この結果、東京工業大学のチーム「Space Lark」が見事に優勝しました!
「Space Lark」は日本代表として、Kibo-RPC参加国・地域の代表とともに「軌道上決勝大会(「きぼう」船内でAstrobee実機を使用する実環境での競技)」に参加します。
日本国内予選会の開催ビデオ: https://youtu.be/Zb3YP-5o6cEYOUTUBE
表1. 日本国内予選会参加チームリスト(アルファベット順)
チーム名 | 所属 | メンバー数 |
EXACTE | 長岡高等専門学校 | 5名 |
Gifubot | 岐阜大学 | 5名 |
iio | 茨城県立竹園高等学校 金光学園高等学校 |
3名 |
ISLers | 早稲田大学 | 3名 |
Let's Mahokorori | 兵庫教育大学附属中学校 | 5名 |
NATTOXA | 奈良工業高等専門学校 | 5名 |
NAXA (Nagai Aerospace Exploration Agency) | Global Indian International School 足立区立千寿第八小学校 |
3名 |
Overflow | 総合学園ヒューマンアカデミー | 5名 |
Planner | 筑波大学 群馬大学 |
3名 |
Project-F | 兵庫教育大学附属中学校 | 6名 |
reclamation | 兵庫教育大学附属中学校 | 4名 |
R-sec-kibonohoshi | 東京理科大学 | 4名 |
Sirius | 日本工学院八王子専門学校 | 8名 |
SODA Japan | 東京大学 山梨大学 慶應義塾大学 |
9名 |
Space GORGO | 日本大学 | 3名 |
Space Lark | 東京工業大学 | 5名 |
SpaghettiOfShoebill | 神戸市立工業高等専門学校 灘高等学校 兵庫県立姫路西高等学校 |
3名 |
SSSRC | 大阪公立大学 | 10名 |
Titan | St.Mary's international school | 4名 |
TUT-ver3 | 東京工科大学 | 9名 |
We can fly universe! | 兵庫教育大学附属中学校 | 4名 |
国内予選会について
日本国内予選会(当日のイベントプログラムは表3参照)は、宇宙キャスターの榎本麗美さんの司会進行のもと、東京大学の中須賀真一教授、JAXA油井亀美也宇宙飛行士が解説員として参加しました。
イベントは、Kibo-RPCのルール説明に続き、予選に参加した各チームによるチーム紹介のあと、事前に行われたシミュレーションの再生動画を中須賀教授と油井宇宙飛行士の解説とともに参加者全員で確認しました。その後、JAXAの若手研究開発員とKibo-RPC協賛企業である株式会社セックのエンジニアをパネリストに迎え、「宇宙とロボット、その未来について」と題したパネルディスカッションを行い、参加者、パネリストともに将来の宇宙技術開発に夢を膨らませました。
イベントの最後に表彰式を行い、上位3チームが表彰されました。3位は総合学園ヒューマンアカデミーの「Overflow」、2位は筑波大学と群馬大学の合同チーム「Planner」、そして1位は東京工業大学の「Space Lark」でした(表2参照)。
優勝した「Space Lark」は昨年2位に終わった先輩の意思を受け継いで参加し、見事にリベンジを果たしました。入賞した各チームからはオンラインの画面越しに歓喜の様子がみられました。
イベントは、Kibo-RPCのルール説明に続き、予選に参加した各チームによるチーム紹介のあと、事前に行われたシミュレーションの再生動画を中須賀教授と油井宇宙飛行士の解説とともに参加者全員で確認しました。その後、JAXAの若手研究開発員とKibo-RPC協賛企業である株式会社セックのエンジニアをパネリストに迎え、「宇宙とロボット、その未来について」と題したパネルディスカッションを行い、参加者、パネリストともに将来の宇宙技術開発に夢を膨らませました。
イベントの最後に表彰式を行い、上位3チームが表彰されました。3位は総合学園ヒューマンアカデミーの「Overflow」、2位は筑波大学と群馬大学の合同チーム「Planner」、そして1位は東京工業大学の「Space Lark」でした(表2参照)。
優勝した「Space Lark」は昨年2位に終わった先輩の意思を受け継いで参加し、見事にリベンジを果たしました。入賞した各チームからはオンラインの画面越しに歓喜の様子がみられました。
イベント終了後にはオンライン交流会を開催しました。交流会では、中須賀教授と油井宇宙飛行士への質問コーナーのほか、3~4チームずつのグループにわかれて、プログラミングの反省点や戦略の立て方などを議論しました。各グループにはパネルディスカッションに参加した若手からベテランまでのJAXA職員が1人ずつ入り、参加者にアドバイスしながら新たな戦略をまとめました。
表2. 日本国内予選会の結果
順位 | チーム名 | 所属 | メンバー数 |
1位 | Space Lark | 東京工業大学 | 5名 |
2位 | Planner | 筑波大学/群馬大学 | 3名 |
3位 | Overflow | 総合学園ヒューマンアカデミー | 5名 |
表3. Kibo-RPC国内予選会のプログラム
横スクロールしてお読みください。
プログラム | 出演者 | |
1 | オープニング 「きぼう」ロボットプログラミング競技会とは |
司会/宇宙キャスター 榎本麗美 |
2 | ルール説明とみどころポイント | JAXAきぼう利用センター 永瀨桂 |
3 | 各チームのチームリーダーによる自己紹介(アルファベット順:表1)とシミュレーション動画による競技 | 解説員/ ・東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授 中須賀真一 ・JAXA宇宙飛行士 油井亀美也 |
4 | パネルディスカッション 「宇宙とロボット、その未来について」 |
・JAXA有人宇宙技術センター 山口正光ピヨトル ・JAXAきぼう利用センター 坂本琢馬 ・株式会社セック開発本部第三開発部 主任 荒井勇亮 |
5 | 結果発表と表彰 ヒーローインタビューとシミュレーション解説 |
・油井宇宙飛行士 ・Space Lark(東京工業大学) |
6 | 講評 | 中須賀教授 |
7 | クロージングコメント | 榎本キャスター |
8 | オンライン交流会 ①グループディスカッション ②まとめ ③宇宙飛行士、アドバイザーへのQ&A |
榎本キャスター ③宇宙飛行士:油井宇宙飛行士 アドバイザー:中須賀教授 |
優勝チームの「Space Lark」は、日本の代表として、10月に行われる軌道上決勝大会に臨みます。軌道上決勝大会ではKibo-RPC参加国・地域に加え、今年はワールドワイドチームとして参加国・地域外のチームも参戦します。世界の強豪たちが集う軌道上決勝大会で日本代表の「Space Lark」が世界一を目指しますので、皆さん、ぜひ応援をお願いいたします!
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA