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- 「きぼう」船外環境で微生物が3年間生存していた! (2020年8月27日)
- 簡易曝露実験装置(ExHAM)の2015年採択テーマである、カーボンナノチューブ曝露実験(CNTテーマ)【代表提案企業:株式会社 大林組】の成果が、国際宇宙航行アカデミー(IAA)の論文誌に掲載されました(2019年10月18日)
- 「きぼう」利用 簡易曝露実験装置(ExHAM)有償利用テーマ通年募集 開始について(2018年7月4日)(アーカイブサイト)
- 「きぼう」簡易曝露実験装置(ExHAM)開発/運用チームが日本機械学会の宇宙工学部門スペースフロンティア受賞(2018年4月6日)(アーカイブサイト)
- 簡易曝露実験装置(ExHAM)で実施した実験のサンプル引渡しを行いました(実験開始後、初の回収サンプル引き渡し)(2016年9月20日)(アーカイブサイト)
概要
国際宇宙ステーション(ISS)の各モジュールの中で唯一、エアロックとロボットアームを合わせ持つ「きぼう」日本実験棟の機能を活用し、簡易曝露実験装置(ExHAM)により、宇宙の曝露環境を利用する実験サンプルを「きぼう」船外に取り付けることが可能です。
簡易曝露実験装置(ExHAM)は、上面にロボットアーム(子アーム)用のツールフィクスチャ(把持部)を、下面に「きぼう」船外のハンドレール(手すり)への取付け部を備えた直方体の機構で、上面に7個、側面に13個の実験サンプルを搭載できます。
ExHAMと実験装置は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)など、ISSへの輸送機により搭載品として打ち上げられ、「きぼう」に届けられます。軌道上クルーにより事前チェックアウトが行われた後、エアロックを経由して「きぼう」船外に搬出し、ロボットアームによりハンドレールに取り付けます。
実験を終了した装置は、再度ロボットアームによりハンドレールから取り外し、エアロックを経由して「きぼう」船内に回収できます。さらに、ロシアのソユーズ宇宙船や米国のドラゴン補給船の搭載品として、地上に回収することも可能です。
従来、このような曝露実験装置のISS船外への取付けと回収には、軌道上クルーによる船外活動が必要であり、機会が限られていました。「きぼう」の特性を活用することで、宇宙の曝露環境を利用した実験機会を増やすことにつながります。
ExHAM紹介動画
ExHAMパンフレット
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA