宇宙飛行士認定審査に向け、基礎訓練に励んできた宇宙飛行士候補者の米田あゆ、諏訪理の両名が、10月21日付でJAXA宇宙飛行士に認定されました。宇宙飛行士としては、ここからがスタート。認定後に開かれた記者会見では、今後、宇宙飛行士として活動していくうえでの目標や意気込みを語りました。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- 米田、諏訪宇宙飛行士候補者がいよいよ宇宙飛行士として始動!
- アジアントライゼロG 2025(アジア簡易実験)実験テーマ募集
- 第5回Kibo-RPC 決勝大会に向けた軌道上運用をISSで実施
- Single-cellテーマの学術論文が「npj microgravity」でオンライン公開
- フライトサージャン業務支援医師募集について
【1】JAXA Humans in Space News
基礎訓練を修了した米田、諏訪の両名が宇宙飛行士に認定されました!
2023年にJAXAに入構し、宇宙飛行士候補者として基礎訓練に取り組んできた米田あゆ、諏訪理の両名。この度、全ての基礎訓練項目を修了して審査を受け、2024年10月21日付けで宇宙飛行士として認定されました。2人がこれまでを振り返り、今後の意気込みを語った記者会見の様子はこちらでご紹介しています。
また、取り組んできた基礎訓練の様子は以下のレポートページでご覧いただけます。今回は宇宙飛行士に必要とされる行動特性について習得・強化するための訓練「心理支援プログラム」の様子をご紹介しています。
自分の提案した実験が宇宙で実施されるチャンス!
アジアントライゼロG 2025では、日本を含めたアジア各国・地域の学生から2025~2026年頃に「きぼう」日本実験棟で実施する宇宙実験のアイデアを募集します。締切は2025年1月8日です。宇宙でやってみたい実験や、過去に応募した実験を改善した再挑戦など、学生の皆さんからのユニークな提案をお待ちしています。
Int-Ball2とAstrobeeが第5回Kibo-RPCで一緒に飛行!
第5回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)の決勝大会向けた軌道上運用がISSの「きぼう」日本実験棟で行われました。この中で、競技に使用されたNASAのドローンロボットAstrobeeの様子を、JAXAが開発したInt-Ball2がカメラロボットとして撮影。同一ミッションでの初共演を果たし、Int-Ball2は学生たちに「きぼう」船内の臨場感あふれる映像を届けました。
本軌道上運用の結果は11月9日(土)に開催の軌道上決勝大会で発表します。YouTube JAXAチャンネルで配信しますので、ぜひ御覧ください!
開催日時:11月9日(土) 13:00~14:30
5th Kibo Robot Programming Challenge (Kibo-RPC), Final Round 軌道上決勝大会
今後、軌道上での実証、Single-cellの軌道上実験での利用に期待!
「宇宙環境による遺伝子発現制御変動の1細胞解析(Single-cell)」において、理化学研究所とJAXAは閉鎖・微小重力環境で生体試料(血液)と凍結保護剤を混和し、試料中の細胞を凍結保存する方法と装置を開発。それを用いて地上で検証された細胞生存率に関する学術論文が、Nature誌グループの科学雑誌「npj microgravity」にオンライン掲載されました。
フライトサージャン業務に関心のある医師の方々、ぜひご確認ください!
JAXA宇宙飛行士及びその候補者の健康管理を行う航空宇宙医師(フライトサージャン)の候補人材の確保を意図し、フライトサージャン業務を支援いただける非常勤の医師を募集しています。応募締切は2024年12月13日(金)となっております。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
大西宇宙飛行士が、VR訓練の様子を動画とともに投稿。見えている仮想現実空間には300kg以上の大型ポンプモジュールがあり、それをISS船外に設置しようとしているところなのだそうです。
油井宇宙飛行士が、「きぼう」の訓練を受けていることを報告。その内容は、自身のミッション期間中に行われる可能性のある作業が多くあるそうで、「とても興味深いです!」と語っています。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:大西宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2024年11月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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