閉鎖微小重力環境での生体試料(血液)・凍結保護剤混和装置と細胞生存率に関する学術論文が公開されました

公開 2024年10月17日

「宇宙環境による遺伝子発現制御変動の1細胞解析(Single-cell)」において理化学研究所生命医科学研究センター 秋山泰身チームリーダーとJAXAは、閉鎖・微小重力環境下における化学物質などに対する安全要求や試料の冷凍保管スペースに制約がある国際宇宙ステーション(ISS)などの環境において、生体試料(血液)と凍結保護剤を混和し試料中の細胞を緩慢凍結して保存する方法とそのための装置を開発しました。本論文では、本方法および装置を用いた地上での検証で凍結保存を経て解凍した後の生存細胞の回収に成功し、その後の科学的な解析が可能であることを確認しました。今後、ISSでの軌道上での実証、Single-cellでの利用が期待されます。
本成果は、Nature誌グループの科学雑誌「npj microgravity」に2024年8月9日にオンライン掲載されました。(論文情報)

学術論文

雑誌名
npj Microgravity, 10: 84 (2024)
論文名
著者名
Ishii H, Endo R, Hamanaka S, Hidaka N, Miyauchi M, Hagiwara N, Miyao T, Yamamori T, Aiba T, Akiyama N and Akiyama T
DOI
10.1038/s41526-024-00423-2

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