インクリメント65

公開 2021年4月14日

インクリメント65期間

2021年4月18日 ~ 2021年10月17日

インクリメント65キーメッセージ

探査/科学/民間利用のスクラムで新しい時代を切り拓く
~超長期有人滞在に向けた技術的・科学的成果創出とプラットフォーム拡大による「きぼう」利用多様化・商業化の促進~

インクリメントマネージャ紹介

山本 紘史
インクリメント65マネージャ

インクリメント65のインクリメントマネージャを担当する山本紘史です。
本インクリメントではISS長期滞在中の野口宇宙飛行士とスペースX社が開発した米国商業有人宇宙船「クルードラゴン」の運用2号機に搭乗してISSに向かう星出宇宙飛行士が軌道上で同時滞在する可能性があります。実現すれば、日本人2人がISSに同時滞在するのは野口宇宙飛行士と山崎宇宙飛行士以来2回目となります。歴史的な瞬間にIMとして立ち会えることに今から胸が高鳴っています。

今、日本の有人宇宙開発は大きく潮目が変わる時期を迎えています。2019年10月に日本が米国提案の国際宇宙探査に参画することが、内閣総理大臣を本部長とする宇宙開発戦略本部により決定されて以来、有人の国際宇宙探査に向けた機運が高まってきています。日本も日本人宇宙飛行士の月周回有人拠点「ゲートウェイ」への搭乗を見据え、2021年秋ごろを目途に宇宙飛行士候補者の新規募集を開始する予定です。
加えて、ISSの2030年までの運用延長の議論もなされているところです。民間の有人宇宙活動への参画、宇宙利用もより活発化してきています。 このような状況から今後の宇宙活動の姿の一つとしては探査と地球低軌道利用が両輪となり、そこへ民間が積極的に参加していくことが考えられます。 また、星出宇宙飛行士は日本人2人目のISS船長を務める予定になっています。日本の国際プレゼンスが高まっていることをひしひしと感じます。

翻って本インクリメントでの「きぼう」利用については超長期有人宇宙滞在技術・探査技術獲得のための “探査” 領域(JAXA事業利用と呼んでいます)、国の課題解決型研究・学術研究の推進のための “科学” 領域(同じく公的利用と呼んでいます)、民間利用オープンイノベーションの推進のための “民間利用” 領域(同じく商業活動利用)のそれぞれの領域でバランス良く成果を出していきたいと考えています。
 “探査” では宇宙での水再生技術実証を行う「JEM Water Recovery System」、 “科学” では細胞の重力センシング機構の解明を行う「Cell Gravisensing」や筋萎縮の予防に有効なバイオ素材の探索「Anti-Atrophy」、新しいタンパク質結晶化法や温度維持輸送技術の実証を行う「MTPCG#6F」、 “民間利用” では超小型衛星放出を行う「J-SSOD」などを引き続き実施する予定です。
この3つの活動領域は完全に独立しているわけではなく、例えば “科学” の成果が “探査” につながり、また共通の実験装置・研究開発基盤(プラットフォームと呼んでいます)を使用して “科学” と “民間利用” の利用テーマが成果を出しています。三本の柱が互いに支えあい、 “スクラム” を組んで前に進む推進力を生みだしています。
さらに本インクリメントでは星出宇宙飛行士長期滞在中ということで広報や教育あるいは国際協力にも力を入れています。本インリメントでは2020年10月に実施して好評を得た「きぼう」ロボットプログラミング競技会の2回目を実施する予定です。本競技会では参加者がJAXAとNASAが提供するプログラミング開発環境を利用して、「きぼう」内でISS船内ドローンを自律的に動作するプログラムを作成し、その技術を競います。予選を勝ち抜いた日本を含むアジア・太平洋地域の学生が参加する競技会です。

ウィズコロナ・アフターコロナの時代に「きぼう」から生まれる成果・明るい話題を届けたいと思います。 “新しい時代を切り拓く” ミッションに是非ご期待ください。

利用ミッション(予定)

超小型衛星放出プラットフォーム

船外ポート利用プラットフォーム

新薬設計支援プラットフォーム

  • 高品質タンパク質結晶生成実験
    • 高品質タンパク質結晶生成実験(ロシア打上げ)第3期第7回【JAXA PCG#18】
    • 高品質タンパク質結晶生成実験(中温、米国打上げ)凍結融解法および新たな温度維持輸送容器の技術実証【MTPCG#6F】

健康長寿研究支援プラットフォーム

無容器処理技術を利⽤した材料研究への貢献(革新的材料研究⽀援プラットフォーム)

新プラットフォーム形成(細胞医療への貢献に向けた⽴体培養技術の有効性実証)

新プラットフォーム形成(将来有人活動の安全基盤確立に向けた宇宙火災研究(仮))

新プラットフォーム形成(産業応用の促進)

  • お酒まろやかミッション【Spirits Maturation】
  • 東北復興宇宙ミッション2021【TOHOKU2021】

長期滞在・探査ミッション技術獲得

宇宙医学

国際協力・STEM教育

科学研究促進(生命医科学)

科学研究促進(物質・物理科学)


  • 実施予定の利用ミッションは、「きぼう利用戦略」の具体的取り組みの分類に基づいたマッピング(図1)を基に優先順位を定めています。
図1 インクリメント65利用ミッションの「きぼう利用戦略の具体的取り組み」マッピング

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 きぼう利用センター
きぼう利用プロモーション室
お問い合わせ

きぼう利用ネットワーク

「きぼう」利用や宇宙実験に関する最新情報をお届けします。「きぼう」利用や宇宙実験に興味のある方はどなたでもご参加いただけます。

  • きぼう利用ネットワーク
  • きぼう利用ネットワークTwitter
  • メンバー登録フォーム
  • メンバー情報変更・登録解除フォーム