- お知らせ
第30回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)でのKibo-ABCワークショップの開催報告
- きぼうアジア利用推進室(KUOA)
- 「きぼう」利用のご案内
Kibo-ABCはアジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Forum: APRSAF)の宇宙フロンティア分科会(Space Frontier Working Group: SFWG)により2012年に創設されたイニシアチブで、アジア・太平洋地域における「きぼう」の利用を促進し、「きぼう」利用の価値を共有することを目的としています。
Kibo-ABCワークショップはAPRSAFの開催に合わせて毎年開かれており、今回はオンラインとパース現地のハイブリッド開催となりました。Kibo-ABC加盟国・地域のメンバーは毎月WEBミーティングを行っていますが、このワークショップではメンバーが一堂に集まり、Kibo-ABCの各種プログラム「「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)」「アジアントライゼロG(ATZ-G)」「アジアの種子(SSAF)」について報告が行われました。また、今回はスペシャルゲストとして第4回Kibo-RPCとアジアントライゼロG 2023を軌道上で担当した古川聡JAXA宇宙飛行士も参加し、軌道上での映像を交えて講演しました。
JAXA古川聡宇宙飛行士によるミッション報告
「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)
アジアントライゼロG
アジアの種子(SSAF)
「アジアの種子(SSAF: Space Seeds for Asian Future)」は、Kibo-ABCのプログラムのひとつで、アジア・太平洋地域の若手研究者や青少年に、宇宙実験や宇宙環境利用研究について学ぶ機会を提供するために行われています。特にこのプログラムでは、植物を使用した実験を行うことで宇宙生物学を学ぶ機会を広く提供しています。今回のAPRSAFではアジアの種子プログラムの一つであるアジアン ハーブ イン スペース(以下、AHiS)についてフィリピンと日本から報告が行われました。フィリピンからは本プログラムに関連したイベント(宇宙漫画コンテストComic Strips)※1と種子引き渡し式を開催したことについて発表されました。日本からは、宇宙でバジルを育てたことに因み、バジルのレシピコンテストや研究発表の進捗について発表されました。このセッションではオーストラリア、日本、タイから現在進めている新しいプロジェクトについても紹介され、そのプロジェクトについて議論が行われました。詳細については決まり次第アナウンスするので楽しみにしていてください!
図3. Kibo-ABCワークショップの様子
Kibo-ABCワークショップの結果は、以下の資料により、APRSAF-30の本会議で報告されました。
Kibo-ABCワークショップ情報
日時 | 2024年11月25日 10:00~16:30(Australian Western Standard Time, UTC+8) |
Agenda | Kibo-ABCワークショップアジェンダ(英語) |
参加国・地域数 | 13か国・地域、18機関 |
参加人数 | 52名(オンラインでの参加者含む) |
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA