2024年11月25日にオーストラリアのパースにて、オーストラリア宇宙庁(ASA)のTony Robinson国際パートナーシップ部門長と JAXAの白川正輝 宇宙環境利用推進センター長が議長を務め、Kibo-ABC(Asian Beneficial Collaboration through “Kibo” Utilization)ワークショップが開催されました。オンライン参加者を含め、13か国・地域の18機関から52名が参加しました。
Kibo-ABCはアジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Forum: APRSAF)の宇宙環境利用分科会(SEUWG)後の宇宙フロンティア分科会(Space Frontier Working Group: SFWG)により2012年に創設されたイニシアチブで、アジア・太平洋地域における「きぼう」の利用を促進し、「きぼう」利用の価値を共有することを目的としています。
「アジアの種子(SSAF: Space Seeds for Asian Future)」は、Kibo-ABCのプログラムのひとつで、アジア・太平洋地域の若手研究者や青少年に、宇宙実験や宇宙環境利用研究について学ぶ機会を提供するために行われています。特にこのプログラムでは、植物を使用した実験を行うことで宇宙生物学を学ぶ機会を広く提供しています。今回のAPRSAFではアジアの種子プログラムの一つであるアジアン ハーブ イン スペース(以下、AHiS)についてフィリピンと日本から報告が行われました。フィリピンからは本プログラムに関連したイベント(宇宙漫画コンテストComic Strips)※1と種子引き渡し式を開催したことについて発表されました。日本からは、宇宙でバジルを育てたことに因み、バジルのレシピコンテストや研究発表の進捗について発表されました。このセッションではオーストラリア、日本、タイから現在進めている新しいプロジェクトについても紹介され、そのプロジェクトについて議論が行われました。詳細については決まり次第アナウンスするので楽しみにしていてください!