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2021.12.15
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フィリピン宇宙庁が「Kibo-ABC」イニシアチブに加盟しました!

  • きぼうアジア利用推進室(KUOA)
  • 「きぼう」利用のご案内
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世界的な宇宙活動の活発化に伴い、ステークホルダーの期待に応え、新たな宇宙機関が誕生しています。フィリピン宇宙庁(PhilSA)は、フィリピン科学技術省(DOST)が行っていた国家宇宙機関としての機能を引き継いだ、最近注目されている機関の一つです。
Kibo-ABC*1 事務局は、PhilSAからKibo-ABCイニシアチブ(以下、Kibo-ABC)への加盟を希望する旨の文書を受け取り、2021年11月25日にKibo-ABCの全メンバーがPhilSAのKibo-ABCへの加盟を承認し、加盟が正式に決定しました。PhilSAはKibo-ABCのフィリピン側の代表機関となり、DOSTの科学教育研究所(SEI)は引き続きメンバー機関として残ります。

PhilSAは、共和国法第11363号(フィリピン宇宙法)に基づき、フィリピンの宇宙科学技術に関するすべての国家的な問題や活動に対処する中央政府機関です。フィリピン宇宙政策に沿った国家宇宙プログラムを計画、開発、推進する政府の主要政策の管理機関とすることがフィリピンの法律で定められています。

PhilSAのKibo-ABCの活動は、2021年のAPRSAF-27のスペースフロンティア分科会への参加とプレゼンテーションから始まりました。会議では、「きぼう」日本実験棟を利用した衛星放出の成果としてMAYAシリーズを紹介しました。

また、PhilSAは、「アジアの種子(SSAF)」、「アジアントライゼロG」、「「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)」などのKibo-ABCの主要な活動に参加することに大きな関心を示しています。

「きぼう」の利用を通じて、PhilSAとの科学・技術・教育面での協力ができることを期待しています。

フィリピン宇宙庁長官 Dr. ジョエル・ジョセフS.マルシアーノ・ジュニア
フィリピン宇宙庁マルシアーノ長官のコメント

Kibo-ABCイニシアチブに加盟できたことを光栄に思っております。教育や研究開発の場である「きぼう」の利用は、アジア太平洋地域のメンバー間での新たな共同宇宙活動を確立し、既存の活動を強化する絶好の機会であると考えています。国際協力は、知識の限界を押し広げ、宇宙の恩恵を社会にもたらす活気に満ちた地域の宇宙エコシステムを構築するのに役立つでしょう。」

We are honored to join the Kibo-ABC initiative. We see the joint utilization of Kibo for education, research and development as an excellent opportunity to establish new collaborative space activities among Asia-Pacific members and to strengthen existing ones. International cooperation helps build a vibrant local space ecosystem that pushes at the boundaries of knowledge, and brings the benefits of space to society.”

*1 Kibo-ABC(きぼうを利用したアジア協力イニシアチブ)
Kibo-ABC(Asian Beneficial Collaboration through “Kibo” Utilization)は、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(Asia-Pacific Regional Space Forum, APRSAF)の宇宙フロンティア分科会(Space Frontier Working Group, SFWG)により2012年に創設されたイニシアチブで、アジア太平洋地域における「きぼう」の利用を促進し、「きぼう」利用の価値を共有することを目的としています。

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA