2023.09.12
- お知らせ
将来有人宇宙活動に向けた宇宙医学/健康管理技術開発に係る採択内定提案の活動中止について
~第5回 JAXA宇宙探査イノベーションハブによる研究提案募集(RFP)~
- 宇宙医学
JAXA有人宇宙技術部門では、将来有人宇宙探査ミッション(月面・月周辺、火星表面・火星周辺)における宇宙飛行士の健康管理運用に向けた研究開発計画を検討するにあたり、JAXA宇宙探査イノベーションハブが実施しているオープンイノベーションハブ事業の枠組みを活用し、2019年に研究募集を行い、9件の提案を採択内定しました。
しかしながら、研究計画の詳細検討を進めるに従い採択内定時に見通せなかった研究遂行上の課題が明らかになってきたこと、そして、JAXAの有人宇宙技術部門内における実施体制の構築やCOI(利益相反)マネジメントに対する慎重さの不足などが明らかになるなど、相応の対応が必要な問題が生じました。
そのため、研究実施に向けて検討を進展させることができず、これまで5件については研究実施を断念し、4件は提案者に状況をご説明し研究活動の開始を保留しておりました。
その様な状況の中、別の宇宙医学研究で不適切行為が発覚し、2022年11月、政府の医学系指針への不適合事案に関し、文部科学大臣及び厚生労働大臣へ調査結果を報告し、報告書を公表しました。宇宙医学研究の今後については、再発防止への取り組み(2023年4月公表)のもと、適切に対応していくべきとの認識から、この度、保留の4件について、研究実施に係る活動の継続が困難であるとの結論に至り、2023年7月をもって検討活動を中止することとしました。
なお、今回のRFP研究採択内定の9件以外にも、有人宇宙技術部門として有望な提案を4件識別し、共同研究の可能性探索を2019年に開始しましたが、こちらも研究遂行上の課題が見え、3件については研究実施を断念しました。1件は2020年から共同研究を開始し、2023年3月に研究の実施結果をまとめ、JAXAの倫理審査委員会に報告の上、研究を終了いたしました。
JAXA側の問題によって、12件の研究が実施断念となる重大な事態を招き、共同研究機関の企業や大学の研究者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしてしまったこと、そして、本活動にご協力頂きました研究者の方々、ご助言をくださった外部有識者の方々をはじめ多くの皆さまからの信頼を損ねる結果となってしまったことに対しまして、改めて深くお詫び申し上げます。
しかしながら、研究計画の詳細検討を進めるに従い採択内定時に見通せなかった研究遂行上の課題が明らかになってきたこと、そして、JAXAの有人宇宙技術部門内における実施体制の構築やCOI(利益相反)マネジメントに対する慎重さの不足などが明らかになるなど、相応の対応が必要な問題が生じました。
そのため、研究実施に向けて検討を進展させることができず、これまで5件については研究実施を断念し、4件は提案者に状況をご説明し研究活動の開始を保留しておりました。
その様な状況の中、別の宇宙医学研究で不適切行為が発覚し、2022年11月、政府の医学系指針への不適合事案に関し、文部科学大臣及び厚生労働大臣へ調査結果を報告し、報告書を公表しました。宇宙医学研究の今後については、再発防止への取り組み(2023年4月公表)のもと、適切に対応していくべきとの認識から、この度、保留の4件について、研究実施に係る活動の継続が困難であるとの結論に至り、2023年7月をもって検討活動を中止することとしました。
なお、今回のRFP研究採択内定の9件以外にも、有人宇宙技術部門として有望な提案を4件識別し、共同研究の可能性探索を2019年に開始しましたが、こちらも研究遂行上の課題が見え、3件については研究実施を断念しました。1件は2020年から共同研究を開始し、2023年3月に研究の実施結果をまとめ、JAXAの倫理審査委員会に報告の上、研究を終了いたしました。
JAXA側の問題によって、12件の研究が実施断念となる重大な事態を招き、共同研究機関の企業や大学の研究者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしてしまったこと、そして、本活動にご協力頂きました研究者の方々、ご助言をくださった外部有識者の方々をはじめ多くの皆さまからの信頼を損ねる結果となってしまったことに対しまして、改めて深くお詫び申し上げます。
2023年9月12日
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA