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JAXA有人宇宙活動30周年!これまでの取り組みとこれからの展望をご紹介する記念サイトOPEN JAXA Humans in Space News 2022年12月号
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現在、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在ミッションに就いている若田光一宇宙飛行士ですが、その宇宙累計滞在期間が400日を越えました。今回のミッションが終わる頃には、自身が持つ日本人宇宙飛行士最多記録を、さらに大きく塗り替えることになります!
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- 日本の有人宇宙活動30年の節目を記念した特設サイトをOPEN!
- オーケストラの演奏をリアルタイムで宇宙に届ける史上初の取り組み
- 若田宇宙飛行士 軌道上活動レポート
- 宇宙フライトが及ぼす加齢への影響を追究
- 若田宇宙飛行士が岸田内閣総理大臣と軌道上から交信
- 2021年度 宇宙飛行士候補者の第二次選抜結果
- 12月は超小型衛星4機の放出に成功。1月は3機を放出予定
- 「きぼう」ロボットプログラミング競技会の軌道上決勝大会結果報告
- 新企画!プロジェクトリレートーク第1回「新型宇宙ステーション補給機プロジェクトチーム」
【1】JAXA Humans in Space News
JAXA有人宇宙活動30周年の記念サイトをオープン!
毛利衛宇宙飛行士がJAXA宇宙飛行士として初めて飛行してから今年で30年。この節目を記念して、これまでの有人宇宙活動の取り組みとこれからの展望をお伝えする特設サイトをオープンしました!スぺシャルコンテンツとして、毛利宇宙飛行士と若田宇宙飛行士の特別対談動画も公開。ぜひご覧ください!
互いの活動30周年を記念して、科学技術と音楽が融合
世界的指揮者である小澤征爾氏の指揮によるサイトウ・キネン・オーケストラの演奏が、国際宇宙ステーション(ISS)に届けられました。オーケストラの演奏が、映像とともに軌道上にリアルタイムで送られるのは史上初の取り組み。JAXAの有人宇宙活動30周年とセイジ・オザワ 松本フェスティバルの開幕30周年を記念した、共同企画の一環として開催されました。
「きぼう」日本実験棟での新たな実験スタートなど、若田宇宙飛行士の活動をレポート
打上げ延期が続いていたドラゴン補給船運用26号機(SpX-26)が、11月27日にISSに到着。それまで、到着に備えて実験準備を行ってきた若田宇宙飛行士の元に、SpX-26に搭載されていたさまざまな実験関連用品が届き、「きぼう」日本実験棟では新たな実験が始まりました!
線虫を使って、加齢で見られる諸影響とその対処法を宇宙で調べる
SpX-26によってISSに運ばれた試料を用いて、11月28日から「モデル生物を用いた宇宙フライトが及ぼす加齢への影響-神経ネットワーク、筋、ミトコンドリアへの影響」に関する実験が若田宇宙飛行士と地上とで連携して行われました。生物が加齢していくと、筋肉の萎縮や代謝不全、神経・筋変性疾患、免疫力の低下など、微小重力環境で見いだされる諸影響と似た現象が見られます。この研究では、モデル生物である「線虫」という非常に小さな生き物を生きたまま微小重力環境下で観察し、微小重力環境が運動機能や筋肉の発達ならびに萎縮、免疫系にどのように影響するかを調べ、これらの変化の発症メカニズムを明らかにし、加齢で見られる諸影響への対処法を追究します。下記ページでは研究代表者の東谷篤志教授(東北大学)のインタビュー動画をご覧いただけます。
ISSに滞在中の若田宇宙飛行士が岸田総理大臣と軌道上から交信
若田宇宙飛行士が滞在するISSと首相官邸特設スタジオをつなぐISS交信が行われました。参加いただいたのは、岸田総理大臣、永岡文部科学大臣、高市宇宙政策担当大臣、そして第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会に日本代表として参加した東京工業大学の学生5名。星出宇宙飛行士の進行のもと、ミッション遂行中の若田宇宙飛行士へのねぎらいの言葉と質問が寄せられました。
宇宙飛行士候補者の第二次選抜試験の結果、10名の合格者が決定!
宇宙飛行士候補者の第一次選抜に合格した50名に対して行われた第二次選抜試験の結果、10名の合格者が決定しました。下記ページでは、合格者の年代別内訳などを公表しています。今後は、2023年1月~2月に第三次選抜が実施される予定です。
「きぼう」からの超小型衛星放出。12月は4機が成功、1月は3機を予定!
小型衛星放出機構(J-SSOD)によって、「きぼう」日本実験棟から行われる超小型衛星の放出ですが、12月2日にはウガンダ政府、ジンバブエ国家地理宇宙機関などが開発した超小型衛星4機の放出に成功。つづいて1月6日にはスーリヤ大学(インドネシア)が初めて開発した超小型衛星など3機を放出予定です。スーリヤ大学は国連宇宙部とJAXAが共同で実施している第3回KiboCUBEとして選定されました。
過去最多の351チームが参加した第3回Kibo-RPCの頂点が決定!
第3回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)軌道上決勝大会が10月29日に開催されました。見事、1位に輝いたのは、台湾代表である台湾とチュニジアの合同チーム 「KIBO la na tsu bu KIBO and Robology Awesome Aliens」。過去最高の参加数となった351チームの頂点に立ち、その喜びをチームメイト同士で分かち合いました!なお、日本代表チーム「Space Lark」は3位に入賞し、大健闘しました。来年、第4回を開催しますので、ご期待ください。
新企画!プロジェクトリレートーク第1回「新型宇宙ステーション補給機プロジェクトチーム」公開!
有人宇宙活動を支える様々なプロジェクトを、携わるメンバーの対談形式でご紹介する新企画「プロジェクトリレートーク」がスタートしました。第1回目は、進化した新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」のプロジェクチームが登場。開発の最前線に立つ4人が「HTV-X」の進化や、仕事の魅力について語り合います。メンバーの素顔がかいま見える新企画、ぜひお楽しみください!
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
若田宇宙飛行士が、「きぼう」日本実験棟で行った実験作業についてツイートしました。ここで述べられている実験は、若田宇宙飛行士が打上げ直前記者会見で、自身でも注目し、挑戦したい実験の1つとして挙げていたもの。それを知った上でこのツートを見ると、ワクワクの気持ちがより伝わってきますね!
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:若田宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2023年1月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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