大西卓哉宇宙飛行士のISS長期滞在 搭乗機が決定 JAXA Humans in Space News 2024年8月号

• 大西宇宙飛行士のクルードラゴン宇宙船搭乗が決定
• 米田、諏訪宇宙飛行士候補者の基礎訓練の様子をレポート
• 基礎訓練「心理支援プログラム」を報道関係者に公開
• 第5回Kibo-RPC各参加国・地域で予選会を開催
• J-SSOD#31 「きぼう」から超小型衛星7機を放出
• 「きぼう」ELFを利用した材料研究テーマ「基盤研究利用コース」募集中

現在、ISS長期滞在ミッションに向けた準備・訓練を実施している大西卓哉宇宙飛行士。前回、2016年の長期滞在ミッションではソユーズ宇宙船への搭乗でしたが、2度目となる今回はクルードラゴン宇宙船運用10号機への搭乗が決定しました。

JAXA大西卓哉宇宙飛行士の国際宇宙ステーション（ISS）長期滞在 搭乗機決定

2023年2月、14年ぶりにJAXA宇宙飛行士候補者として選抜された諏訪理、米田あゆの2名。現在は、宇宙飛行士認定審査に向け、基礎的な科学的・技術的知識や技量、ISSシステムに関する知識などの習得を目指した基礎訓練に励んでいます。実際にどのような訓練が行われているのか、その内容をレポートします。

宇宙飛行士候補者の基礎訓練のひとつである「心理支援プログラム」での訓練の様子が8月5日に報道関係者に公開されました。さらに、訓練後に開かれた囲み取材では記者からの質問に答えるなど、2人が近況を報告しました。

2024年6月末から7月上旬の間に、第5回「きぼう」ロボットプログラミング競技会（Kibo-RPC）の各参加国・地域で予選会が開催されました。中には大きなイベントとして行ったところもあり、大変盛り上がったようです。各国・地域のレポートと合わせて、代表チームもご紹介します。

「きぼう」の小型衛星放出機構を利用して、8月29日に7機の超小型衛星が放出されました。この様子はYouTubeのJAXAチャンネルでライブ配信されました。現在はアーカイブ配信を行なっていますので興味をお持ちの方はぜひご覧ください！

1回目／放出衛星：CosmoGirl-Sat、SaganSat0、SAKURA、 Wisseed Sat

2回目／放出衛星：Binar-2、Binar-3、Binar-4

「きぼう」日本実験棟にある静電浮遊炉（ELF）を利用して実施する、材料の熱物性値の取得や新材料創成を目的とした実験の科学研究利用制度『基盤研究利用コース』の募集を行います。今回の募集では、民間企業の方の応募も可能です。締切りは9月30日（月）正午まで。

ISS長期滞在搭乗機が決定した大西宇宙飛行士が「一緒に宇宙に行くクルーが決定しました！」と自身を含む4名のクルーが肩を並べた写真を添えて投稿。実は、この4名全員、前職はパイロットなのだそうです！

大西宇宙飛行士公式X 8月3日の投稿

8月23日から日本に一時帰国中の大西宇宙飛行士。今回の帰国は、長期滞在ミッション中に実施する可能性のある研究・実験の代表の方々に直接お会いして研究内容を伺い、自身の理解を深めることを目的としており、訪問先での様子やその時の感想を続々と投稿しています！

富山大学の玉置先生

北海道大学の藤田先生

北海道大学の園下先生

イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。

今月の注目カテゴリ：古川宇宙飛行士

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