新薬設計支援プラットフォーム

＜高品質タンパク質結晶生成実験 LTPCG^※1 #9の終了＞

• 6月6日から「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫（FROST）で実施していたLTPCG#9の実験を9月3日に終了しました。地上回収のため宇宙飛行士がLTPCG#9の実験試料をFROSTからDCB（Double Cold Bag）へ移設し、クルードラゴン宇宙船運用6号機（Crew-6）で9月4日に地上に帰還しました。

• ^※1 高品質タンパク質結晶生成実験（4℃）（Low Temperature Protein Crystal Growth: LTPCG）
• （参考）高品質タンパク質結晶生成実験（JAXA MT PCG#9、JAXA LT PCG#9）を開始しました

船外ポート利用プラットフォーム

＜中型曝露実験アダプタ（i-SEEP）^※2 の機器の交換と再設置＞

• 8月23日、i-SEEP船内搬入に向けた準備として、地上から「きぼう」エアロック（JEMAL）、「きぼう」ロボットアーム（JEMRMS）や子アームを準備しました。翌24日、JEMRMSと子アームを操作してJEMAL内にi-SEEPを搬入しました。
• 8月28日、宇宙飛行士がJEMALを操作してJEMALスライドテーブルを「きぼう」船内に伸展させ、JEMALスライドテーブル上のi-SEEPからLPS^※3 の取り外しを行うとともに、HDTV-EF2^※4 のMLI（多層断熱材：Multi Layer Insulation）カバーの確認を行いました。宇宙飛行士がJEMALにスライドテーブルを収納しました。
• 8月29日、宇宙飛行士がJEMALを操作してJEMALスライドテーブルを「きぼう」船内に伸展させ、JEMALスライドテーブル上のi-SEEPにSeCRETS^※5 を設置しました。その後、宇宙飛行士がJEMALにスライドテーブルを収納しました。
• 8月30日に、地上からJEMRMSと子アームを操作し、JEMAL内のi-SEEPを船外ポート5番 (EFU#5) に設置しました。その後、地上からi-SEEPおよびHDTV-EF2の動作確認を行いました。

• ^※2 中型曝露実験アダプタ（IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform: i-SEEP）による船外利用
• ^※3 LPWA無線実験装置（Low Power Wide Area Receiver System: LPS）
• ^※4 「きぼう」次世代ハイビジョンカメラシステム（HDTV-EF2）
• ^※5 国際宇宙ステーション－地上局間の高秘匿光通信の実証（SeCuRe lasEr communicaTionS terminal: SeCRETS）

革新的材料研究支援プラットフォーム（静電浮遊炉）

＜静電浮遊炉（ELF）^※6 を利用した実験を行っています＞

• 8月21日、25日、28日、9月1日に、地上から多目的実験ラック２（MSPR2）を起動し、ELF実験（RIIST）^※7 を行いました。

• ^※6 静電浮遊炉（Electrostatic Levitation Furnace: ELF）利用サービス
• ^※7 RIISTテーマ
  実験テーマ：Resonance Induced Instability for Surface Tension determination (RIIST)
  研究代表者：米国Florida大学 Ranga Narayanan教授
  トピックス：静電浮遊炉を利用した米国の3番目の実験を開始しました！

超長期有人宇宙滞在技術や探査技術の獲得

＜次世代水再生実証システム（JWRS）^※8 の長期実証Runを開始しました＞

• 8月24日、宇宙飛行士がJWRSを多目的実験ラック（MSPR）のワークボリュームに再搭載し、地上から廃棄ガスラインのリーク確認を行いました。
• 8月29日、JWRS長期実証Run開始準備として、サンプリングと残水除去を行いました。その後、地上からMSPRラックを起動し、JWRS長期実証Runを開始しました。
• 8月31日、宇宙飛行士が水再生サンプル採取を行い、冷凍・冷蔵庫（MELFI）に収納しました。

• ^※8 次世代水再生実証システム（JEM Water Recovery System : JWRS）

新たなプラットフォーム形成・細胞医療研究支援

＜Space Organogenesis実験^※9 Run2に向けた準備＞

• 8月21日、宇宙飛行士がSpace Organogenesis実験 Run2に向けた準備として細胞培養装置追加実験エリア（CBEF-L）^※10 の設定変更を行いました。その後、地上から細胞培養ラックの機能確認を行いました。

• ^※9 微小重力環境を活用した臓器創出を目指す三次元培養技術の開発（Space Organogenesis）
• ^※10 細胞培養装置追加実験エリア（Cell Biology Experiment Facility-Left：CBEF-L）

国際協力の推進

＜第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会（4^th Kibo-RPC）^※11 に向けた準備＞

• 8月28日、宇宙飛行士が、この秋に予定されている第4回Kibo-RPCに向けてビデオ撮影を行いました。

• ^※11 「きぼう」ロボットプログラミング競技会（Kibo-RPC）
• （参考） 第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会　日本国内予選会の開催報告

＜アジア・太平洋協力イニシアチブ（Kibo-ABC）^※12 に向けたビデオ撮影＞

• 8月28日、宇宙飛行士が、Kibo-ABCの活動参加の促進と、APRSAF (Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)およびKibo-ABCメンバーへの励ましを目的としたビデオ撮影を行いました。

• ^※12 「きぼう」を利用したアジア・太平洋協力イニシアチブ (Asian Beneficial Collaboration through "Kibo" Utilization: Kibo-ABC)

継続実施中

船外利用

• 全天のX線天体の監視（MAXI）
• 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測（CALET）
• 中型曝露実験アダプタ（i-SEEP）搭載装置：HDTV-EF2カメラの利用、利用サービス提供事業者のミッション
• ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム（HISUI）*外部サイト

物質・物理科学分野、生命医科学分野、他

• 長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機能に及ぼす影響（Cerebral Autoregulation）

資料