更新 2021年7月 2日
Space OrganogenesisDevelopment of advanced 3D organ culture system utilizing microgravity environment
実施中
宇宙利用/実験期間 | 2020年 ~ |
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研究目的 | 宇宙空間における微小重力では沈降や対流などが無く、細胞を三次元的に展開させることにおいて有利であると考えられます。その環境を活用することによって、iPS細胞を用いたヒト器官原基創出法を発展させ、大血管を付与した立体臓器の創出を目指した基盤技術開発を行うことを目的とします。 |
宇宙利用/実験内容 | 地上において、ヒト由来のiPS細胞から分化させた肝前駆細胞、血管内皮細胞、間葉系幹細胞から作製した肝臓の原基となる肝芽を作製し、血管様構造体と共に封じ込めた培養容器を「きぼう」に打ち上げます。「きぼう」内に設置されたインキュベータ内で肝芽を所定の期間培養を行ったのち、地上に回収し、その成長の違いなどを地上で培養した対照群と比較し、臓器原基成長における重力の影響について解析を行います。 |
期待される利用/研究成果 | 宇宙実験で得られた研究結果を通じて、(1)再生医療等製品の実用化に必須であるヒト立体組織の保存技術・輸送への応用、(2)大血管が付与された新規ヒト臓器の作製のための技術基盤が構築され、移植医療・再生医療への応用開発が可能であることを提示、(3)地上における模擬微小重力環境を活用した新規三次元培養装置の開発等、ヒト臓器製造の技術革新の加速、等が期待されます。 |
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