国際宇宙ステーション(ISS)の利用成果拡大および日米協力の深化のため、日本と米国で実験装置の相互利用などを促進するプログラム(Japan-United States Open Platform Partnership Program :JP-US OP3)があります。このプログラムに基づき、「きぼう」日本実験棟に搭載した静電浮遊炉(ELF)を利用し、2020年6月から米国の実験(2テーマ)を実施し期待通りの成果をあげました。(関連リンク)
そして、2023年8月から米国の3番目の実験を開始しました。本研究は、静電浮遊炉等を利用して流体(金属液体)の共振現象を観察し、表面張力との関係を明らかにすることを目的としています。今後も継続して静電浮遊炉を利用した米国の実験を実施する予定です。
- 研究代表者 米国Florida大学 Ranga Narayanan教授
- 実験名 Resonance Induced Instability for Surface Tension determination (RIIST)
- 実験目的 流体(金属液体)の共振現象を観察し、表面張力との関係を明らかにする。
This third experiment will demonstrate a new way to obtain surface tension for liquid metals via a self consistent benchmarking process.
The excellent facilities on ELF will make the science realizable.
本実験(米国の3番目の実験)では、特殊な評価方法※を用いて液体金属の表面張力を測定する新しい方法を明らかにします。
素晴らしい機能を備えた静電浮遊炉(ELF)はこの科学を実現するでしょう。
※ 本実験では、液体金属の表面張力を複数の振動モードから測定して導きます。各振動モードから求めた表面張力を文献値と比較し、本測定方法の精度を評価します。