国際宇宙ステーション(ISS)搭載可となった新規生活用品Triporous^TM:Space QOL Series 「Relaxing wear」（リラクシングウェア）半袖・ショートパンツ

様々な制約がある特殊環境下でのストレスに着目しました。

1：水の使用制限のある中での衣服の衛生課題（洗濯不可・におい・運動時の汗）
2：閉鎖隔離環境での単調な生活におけるメンタル・パーソナルケア課題
3：搭載品の制限、リソース制約課題

トリポーラスを使用したウエアは、非常に優れた高消臭抗菌機能を持ち、嫌なにおいを素早く消臭し、洗濯ができない環境下においても清潔な状態を保ち、繰り返し着用できます。また無重力下で肌に貼りつく汗を吸収、速乾する生地の組成や設計を取り入れ、より快適な状態を保つ工夫をしています。

また、気分やシーンに合わせて選べる2種のウエア（半袖・ショートパンツと長袖・ロングパンツ）を準備しました。着用時に心地よいと感じる手触りの生地、ストレスが軽減できるようなフラットな縫製や動きやすい設計、体の変化に合わせてウエストの調整ができるなど、細部にこだわりました。実用性だけでなく、モチベーションが上がるような、かっこいいデザインのウエアを目指しました。

様々な制約がある特殊環境下の課題解決に向けたウエアの開発は、地上生活においても介護や防災、アウトドアなど多くのシーンでの課題解決に繋がります。（スタイレム瀧定大阪株式会社）

トリポーラスの原料は世界で年間1億トン以上排出されている米の籾殻です。籾殻は廃棄することで、大気汚染や地球温暖化の一因となることが知られています。この籾殻を再生活用したトリポーラスを様々な場所で使用いただくことで、大気汚染や地球温暖化の抑制に貢献したいと考えております。（ソニーグループ株式会社）

繊維商社としてSDGｓや異業種への挑戦を行う中で、トリポーラスという原料にポテンシャルを感じ、様々な分野に応用できないかと企画を進めていました。また、宇宙環境においても活用できるアイテムを作りたいという想いや憧れもあり、宇宙生活のQOL（Quality of Life）を向上させる生活用品にトリポーラスが有益ではないかと考え、応募しました。商品開発を行う過程や、TSL※のコミュニティを通じて様々な企業の宇宙環境に向けた取り組み、開発を目の当たりにすることで新たな発見もあり、モチベーションも上がりました。（スタイレム瀧定大阪株式会社）

トリポーラスチームは「トリポーラス事業を通じて社会課題を解決する。」というパーパスのもと、温暖化や大気汚染をはじめとした地球上の社会課題を解決しようと活動を行っております。地球上の課題のみならず、宇宙の課題も解決することができれば、より多くの貢献ができると考え応募させていただきました。（ソニーグループ株式会社）

長年繊維業界に携わり様々な開発を行ってきましたが、Space Life Story Bookの内容は未知の分野が多く新鮮で、多くの気付きがありました。今回の挑戦によって、改めて宇宙環境と地上展開の課題を客観的に考えることができ、未来の宇宙、地上を問わず課題を解決する機会を与えて頂いたことは、弊社にとっても大きな出来事になりました。勿論、ISSへの搭載が決まった際には、全社で喜びました。（スタイレム瀧定大阪株式会社）

宇宙飛行士にヒアリングさせていただき、地上とは異なるさまざまな課題を直接お伺いできたことはとても勉強になりました。そして、スタッフの皆様のご協力のもと、本製品が厳しい基準をクリアし、国際宇宙ステーションへの搭載できるということをとてもうれしく思っております。（ソニーグループ株式会社）

宇宙空間での着用という未経験の製品開発であったため、必要とされる機能性やデザインに関して想像力を総動員しても確証が持てない点が苦労しました。宇宙飛行士のヒアリングや、様々な関係各所に支えられウエアを作成できましたが、限られたリソースの中で、ISS搭載に向けて原材料・素材・加工・付属・プリントなどの詳細の成分や安全性のエビデンスを揃えることもかなり時間を費やしました。