古川聡宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船運用7号機(Crew-7)が8月26日に打上げられ、翌27日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング。古川宇宙飛行士は、自身2度目のISS長期滞在をスタートさせました。「きぼう」日本実験棟での実験や地上との交流イベントなど、今後の活動の様子は特設サイトにてレポートしていきます。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- Crew-7打上げからISS入室まで、古川宇宙飛行士の様子をレポート
- キャンペーンページ「#スペースJAPANを応援しよう」を公開
- アジアントライゼロG 2023で実施予定のテーマを選定
- 第2回 宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集について
- 「きぼう」の静電浮遊炉を利用した日米協力の3番目の実験開始
- 「Hourglass」実験の成果が科学論文雑誌「npj Microgravity」誌に掲載
【1】JAXA Humans in Space News
ISS長期滞在ミッションへ向かう古川宇宙飛行士の様子をレポート
クルードラゴン宇宙船運用7号機(Crew-7)の打上げが無事に成功しました。古川宇宙飛行士を含むクルー4名の打上げ直前の様子や、ISSへのドッキング、入室までの過程を下記ページでレポートしていますのでぜひご覧ください!また、これから約半年に及ぶISS長期滞在期間中のミッション実施の様子も順次お伝えしていきます。「軌道上活動レポート」として約2週間ごとに更新を行うのでぜひお楽しみに!
JAXAのYou Tubeチャンネルで生配信された、打上げとISS到着の動画はアーカイブでご覧いただけます!
X(Twitter)でコメントを投稿して『スペースJAPAN』を応援しよう!
ISSで日々行われている有人宇宙活動のミッションには、「きぼう」日本実験棟でミッションを遂行する古川宇宙飛行士、その活動を地上で支える各分野のスペシャリストなど、様々な人材がチームとして集結し、挑んでいます。その目的は、有人宇宙技術の発展への貢献のみならず、地球規模の社会課題解決への貢献のため。そんなJAXAの有人宇宙活動チーム『スペースJAPAN』に向けて、X(Twitter)で応援コメントを贈るキャンペーンを実施しています!
アジアントライゼロG 2023として「きぼう」で実施する予定のテーマを選定
日本を含むアジア・太平洋地域の青少年に向けテーマ募集を行っていたアジアントライゼロG 2023。最終選考を経て、応募総数245件の中から簡易宇宙実験テーマ11件、エクササイズテーマ5件を選定しました。これらは、ISS長期滞在中の古川宇宙飛行士が実施する予定です。
ISS搭載を目指す生活用品アイデアの選定および搭載可否判断を実施
2021年に実施した、第2回「宇宙生活と地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」ですが、お寄せいただいた65件のアイデアの中から、ISSへの搭載を目指す9件を選出。
その後、宇宙仕様への改変や宇宙飛行士によるプロトタイプの確認などを行い、安全性・搭載性などを総合的に評価する搭載可否判定を実施し、7件の生活用品がISS搭載可と判断されました。
「きぼう」静電浮遊炉を利用する米国3番目の実験開始
ISSの利用成果拡大と日米協力深化のため日本と米国で実験装置の相互利用などを促進するプログラムがあります。これに基づき、米国の3番目の実験が「きぼう」の日本の実験装置「静電浮遊炉」で開始されました。この実験は特殊な評価方法を使って、液体金属の表面張力を測定する新しい方法を探るものです。
惑星表面の柔軟地盤の重力依存性調査(Hourglass)の実験成果
2019年から2020年にかけてISSで実施された「Hourglass」実験の成果が学術雑誌「Nature」誌のグループ雑誌「npj Microgravity」誌に掲載されました。この実験では、「きぼう」の人工重力を発生させる装置が生み出す長時間の安定した低重力環境下で粉粒体(砂やレゴリス模擬土)の流動特性を測定し、その質量流量とかさ密度の重力との関係性を明らかにしました。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
古川宇宙飛行士を乗せたCrew-7の打上げおよびISSへのドッキング成功を受け、今後、地上から活動をサポートする、仲間のJAXA宇宙飛行士が、X(Twitter)に祝福のコメントを投稿。応援してくださった皆さんにも感謝の言葉を述べました。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:古川宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2023年9月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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