- メールマガジン
若田宇宙飛行士がこれまでの訓練を振り返って語る!『訓練レポート第1回』を公開 JAXA Humans in Space News 2022年8月号
- その他
国際宇宙ステーション(ISS)に飛び立つ日に向けて、様々な訓練を重ね、準備を整えてきた若田光一宇宙飛行士。一口に訓練、と言ってもその内容は、なかなか想像がつかないもの。そこで若田宇宙飛行士に広報担当者が直接インタビューし、詳しく語ってもらいました!気になる内容は全4回のレポート記事として順次公開していきます!
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- 若田光一宇宙飛行士に「T-38ジェット練習機飛行訓練」についてインタビュー!
- マグマの理解につながる、低重合度のケイ酸塩融体の宇宙実験を実施!
- 宇宙での全固形リチウムイオン電池の実用化へ向けた第一歩!
- 「宇宙生活と地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」の結果報告
- 「きぼう」から超小型衛星3機を放出。モルドバ共和国では関係者が歓喜!
【1】JAXA Humans in Space News
若田宇宙飛行士の訓練レポート第1回を公開!
ISS長期滞在に向けて、数年に渡り様々な訓練を行ってきた若田宇宙飛行士。その訓練とは一体どんなものなのか、本人に直接インタビューしました。今回のお話は「T-38ジェット練習機飛行訓練」について。この訓練により、宇宙飛行士の基礎的な能力や資質が磨かれるのだそうです。
マグマを理解するための宇宙実験を行いました!
今年8月、「きぼう」日本実験棟の静電浮遊炉(ELF)を用いて「低重合度のケイ酸塩融体における粘性、密度の温度依存性測定(Silicate Melt)」テーマの宇宙実験を行いました。実験の開始直後に、地上では測定が極めて困難な精密な密度、粘性データの取得に世界で初めて成功。これらのデータの解析を進めることで、地球内部のマグマの状態・挙動の解明が進むことが期待されます。
世界初!宇宙での全固体リチウムイオン電池の充放電機能を確認
JAXAと日立造船は、日立造船が開発した全固体リチウムイオン電池を宇宙機器に適用するため、2016年から共同で開発を進めてきました。今年2月にISSに向け打ち上げられた軌道上実証装置(Space AS-LiB)が、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに取り付けられ、3月5日に、世界で初めて充放電が可能であることが確認されました!
第2回生活用品アイデア募集に対し、ISS搭載可否判断(2023年以降ISS搭載分)を実施
JAXAは昨年、第2回「宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」を行い、たくさんのご応募のうち9件のアイデアがISS搭載に向けた開発フェーズに進んでおりましたが、それらの開発品に対し、ISS搭載可否判断(2023年以降ISS搭載分)を実施。その結果、ISSへ搭載可と判断された生活用品を公表します。これ以降も、搭載可となった生活用品を準備が整ったものから順次公表します。
超小型衛星3機の放出成功!うち1機はモルドバ共和国で初の人工衛星!
8月12日に、「きぼう」日本実験棟から小型衛星放出機構(J-SSOD)を使用し、モルドバ工科大学の「TUMnanoSAT」、九州工業大学らの「FUTABA」の他、一般ユーザー向けの超小型衛星放出事業を担うSpace BD社が受注した「HSU-SAT1」の合計3機の放出に成功しました!
この放出の様子はYouTubeのJAXAチャンネルでアーカイブをご覧いただけます!
Small Satellites Deployment J-SSOD#22 from "Kibo" (TUMnanoSAT, FUTABA, HSU-SAT1)「きぼう」から超小型衛星の放出
なお、モルドバ工科大学が開発した「TUMnanoSAT」は、JAXAと国連宇宙部の連携協力プログラム「KiboCUBE」の第4回で選定された、モルドバ共和国で初となる人工衛星。モルドバ国内では放出イベントが行われ、ナタリア・ガブリリツァ首相をはじめとする関係者らも出席し、放出成功を祝いました!
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
若田宇宙飛行士公式Twitterより
若田宇宙飛行士が、クルードラゴン宇宙船で着用する宇宙服について「とても洗練されたデザイン」と写真を添えてツイート。これまで使用したどの宇宙服よりも、体にぴったりフィットする仕様なのだとか。このツイートの返信にも「凛々しい!」という反響の声が寄せられています!
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:若田宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2022年9月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
受信アドレスの変更、登録解除は、メール配信サービス(携帯可)から行えます。
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA