ポストISSへの取組み

更新 2026年4月13日

ISS退役以降(ポストISS)においては、地球低軌道は民間主体の経済圏となる姿が想定されています。JAXAでは、このポストISSの時代にも継続的に宇宙環境利用が実現するために、「きぼう」がある今の時期にその機能を最大限活用して将来のための民間の事業実証や技術実証を行うべく、利用インフラ・利用制度の両面から支援する取り組みを進めています。

「きぼう」船内キャビンエリアの利便性向上

「きぼう」船内では、供給されるリソースの種類や量、インタフェースが限定されています。このため、通常地上で使用している機器をそのまま使用することができません。将来に向けてこの負荷を少しでも軽減するような取組みを行っていますが、「きぼう」船内の利用にあたりまずは提供可能なサービス、ユーティリティを整理して見える化しました。打上品、軌道上での運用を検討される際にお役立てください。

装置類の自動化・自律化の取り組み

JEM船内可搬型ビデオカメラシステム実証2号機

「きぼう」船内実験室の窓から船外を眺めるInt-Ball2(Image by JAXA/NASA)

Int-Ball2は、軌道上の実験装置の様子や宇宙飛行士の作業の様子を自律的に撮影するドローンロボットです。Int-Ball2が稼働する前までは、撮影機材の準備には、カメラや固定アームの準備、画角の調整などの宇宙飛行士の作業時間が必要でした。また、これらの撤収の時間も必要です。Int-Ball2により、宇宙飛行士が準備・撤収することなく、地上からの指示で「きぼう」船内を浮遊して目的の場所まで到達し、撮影して自分で元の位置に戻るという効率的な撮影が実現できるようになりました。

⾃動化・⾃律化技術獲得のための開発

多目的実験ラックへのTUSKの設置作業の様子 (Image by JAXA/NASA)

民間が運営する地球低軌道ステーションでは、さまざまな活動についてコスト面での成立性が重要な観点となります。宇宙飛行士が作業を行う場合でも、地上の管制要員や手順書の整備などに一定のコストが必要となるため、宇宙飛行士の作業を可能な限り少なくし、地上からの操作や自動化によって実験・作業が進む仕組みが求められています。
こうしたニーズを背景に、「きぼう」船内実験室では、地上からの遠隔操作やプログラムによる自動・自律化運用を目指した検討・開発および軌道上実証を進めています。既に「きぼう」で運用を開始しているInt-Ball2に続き、地上でサブミリオーダーの高精度動作が可能なロボットアームが、微小重力環境下においても同様に高い精度で動作するかを実証するため、TUSK(宇宙実験ロボティクス実証設備)をHTV‑X1号機でISS「きぼう」に打ち上げ、2026年3月に実験を実施しました。 また、従来、宇宙空間で物体を操作できるのは宇宙飛行士に限られていましたが、TUSKにより、地上から操作可能な「宇宙の手」を獲得したと言えます。 この地上から操作できる宇宙の手を活用し、将来の宇宙利用を見据えたさまざまな技術の蓄積や実証を進めていくことを目指しています。

「きぼう」利用制度面でのポストISS準備

低軌道ステーションの利用事業が民間主導で進むよう、JAXAでは「きぼう」を使う各種サービスの民間事業化を推進しています。以下のサービスは、選定された民間企業からエンドユーザに対して利用サービスが提供されています。


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
有人宇宙技術部門 宇宙環境利用推進センター
きぼう利用プロモーション室
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