油井亀美也宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に到着。大西卓哉宇宙飛行士から引継ぎが行われ、これから約半年間にわたるミッションがスタートしました。そして、大西宇宙飛行士は無事に地球に帰還。現在はヒューストンで運動機能の検査やリハビリに取り組んでいます。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします。
New Topics
- 油井宇宙飛行士の打上げからISS入室までをレポート
- 油井宇宙飛行士が撮影した写真を用いた新企画がスタート
- 大西宇宙飛行士と油井宇宙飛行士が軌道上から会見
- 大西宇宙飛行士のISS離脱から地上帰還までをレポート
- 大西宇宙飛行士の軌道上活動レポート [最終回]
- 第6回 Kibo-RPC 日本国内予選大会の優勝チームが決定
【1】JAXA Humans in Space News
Crew-11打上げ成功!油井宇宙飛行士のISS長期滞在がスタート
油井宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船運用11号(Crew-11)が8月2日に打上げられ、ISSへのドッキング、入室も無事に完了。大西宇宙飛行士との再会も果たし、いよいよISS長期滞在ミッションが始まりました。Crew-11搭乗から打上げ、ISSドッキングからウェルカムセレモニーまでの様子は、以下のレポートページで詳しくご紹介しています。
油井宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船運用11号機(Crew-11)打上げ成功!!
また、今後は油井宇宙飛行士の軌道上での活動もレポートしていきますので、お楽しみに!
油井宇宙飛行士と「地球を共に感じよう」 新しい連携活動がスタート
油井宇宙飛行士がISSから撮影した「宇宙から見る地球」の写真に、解説をつけて発信する新コンテンツ「Earth Diary」が始まりました。「地球を共に感じよう ~宇宙から見るわたしたちの未来〜」をテーマに、衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)や防災科研と連携し、人間の眼では捉えきれない地球の情報、自然災害に関する情報などをお伝えしていきます。
大西宇宙飛行士と油井宇宙飛行士による引継ぎ式&軌道上記者会見
油井宇宙飛行士が到着し、日本人宇宙飛行士が同時に2名滞在する状態となったISS。これを受け、大西宇宙飛行士から油井宇宙飛行士へミッションのタスキを渡す、引継ぎ式が行われました。その後、メディア関係者向けの記者会見も開かれ、両飛行士は参加者から寄せられたさまざまな質問に軌道上から回答しました。
約4ヶ月半にわたるミッションを終え、大西宇宙飛行士が地球に帰還
油井宇宙飛行士の到着から7日後の8月9日、大西宇宙飛行士を含むCrew-10のメンバーが搭乗したクルードラゴン宇宙船運用10号がISSを離脱しました。翌日10日には米国カリフォルニア州サンディエゴ沖に着水。無事に地球に帰還しました。この帰還時の様子と、帰還後の記者会見の内容は以下のレポートページで詳しくご紹介しています。
クルードラゴン宇宙船運用10号機(Crew-10)がISSから離脱
ついにラスト!大西宇宙飛行士の軌道上活動レポート [ Vol.10~11更新 ]
▼Vol.10 (7/14~7/27)
米国アクシオム・スペース社の民間有人宇宙飛行ミッション「Ax-4」で、ISSに約2週間滞在していたクルーの離脱に向けた準備の他、宇宙実験やメンテナンスを実施しました。また、JAXAが開発したInt-Ball2とドイツ航空宇宙センターが開発したCIMON、2つのロボットによる相互通信および連携作業の実証ミッション「ICHIBAN」のセットアップを行いました。
大西宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.10(7/14〜7/27)
▼Vol.11 (7/28〜8/8)
セットアップを行なった「ICHIBAN」の実証タスクを行い、別機関で開発されたロボット同士の相互通信と共同作業という連携実証の成功に立ち会いました。また、Crew-11のクルーがISSに到着し、油井宇宙飛行士と再会。両名で引継ぎ式と軌道上記者会見を行いました。ISS船長の交代セレモニーも行われ、8月8日に約4ヶ月半滞在したISSを離脱しました。
大西宇宙飛行士の宇宙滞在146日の記録とミッション成果を公開!
第72/73次のISS長期滞在クルーとして、宇宙で146日を過ごした大西宇宙飛行士。その記録と「きぼう」でのミッション成果をまとめたページを公開しました。カテゴリーに分けて紹介していますので、ぜひ、じっくりご覧ください。
第6回 Kibo-RPCの予選会が各参加国・地域で開催され、優勝チームが決定
今回で第6回目となった「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPC)。参加者は738チーム、3,082人にのぼり、過去最多となりました。計13の参加国・地域・組織では6月末から7月上旬の間に予選会が開催され、それぞれ優勝チームが決定。今後行われる、軌道上決勝大会に進出し、各自が開発したプログラミングの精度とスピードを競い合います。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
大西卓哉宇宙飛行士が、帰還から一夜明けて本格的に医学研究のデータ取りがスタートしたことを報告。Xには、目を開けた状態/閉じた状態で歩く大西宇宙飛行士の動画が投稿されており、その違いに驚かされます。
大西宇宙飛行士が、「宇宙からの帰還」というタイトルのシリーズ投稿を開始。帰還する際の様子とその時の心境を徒然に綴っています。宇宙飛行士だからこそ語ることのできる光景、感覚や想いなどが写真と共に詳細に記されており、まるでSF小説を読んでいるような気持ちになります。
油井宇宙飛行士が、日本上空を通過したタイミングでISSから撮影した写真を投稿。雲が多かったものの、日本の形はしっかりと分かったそうです。九州から北海道まで、南北に長い日本の様子がよく伝わりますね。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:大西宇宙飛行士、油井宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2025年9月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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