昨年10月から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一宇宙飛行士。先日1月20日に、自身の軌道上活動において初となる船外活動(EVA)を実施し、新型太陽電池アレイ設置に向けた架台取り付け作業を遂行しました。また、2月2日(木)夜(日本時間)には、若田宇宙飛行士による2回目のEVA実施も決定しています。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- JAXA宇宙飛行士候補者選抜レポートを更新
- EVAの様子も!若田宇宙飛行士 軌道上活動レポート
- 「#教えて若田さん!キャンペーン」の回答編動画を公開
- 「宇宙での生活用品」ページがリニューアル
- 「きぼう」から超小型衛星3機の放出に成功
- 「日・米宇宙協力に関する枠組協定」署名式
- CALETが、宇宙線の地球到達までの"歴史"を理解する鍵、ホウ素の高精度観測に成功
【1】JAXA Humans in Space News
宇宙飛行士候補者 第1次選抜結果のレポートページを更新
2023年春に決定予定のJAXA宇宙飛行士候補者。決定まで5段階で実施される選抜のうち、3段階目に当たる第1次選抜について、その検査/試験の内容と選抜結果をまとめたレポートページを更新しました。
自身初の船外活動も行った若田宇宙飛行士の活動内容をレポート
クリスマスはISS搭乗クルー全員と食事を楽しみ、お正月には「きぼう」日本実験棟で書き初めを行なった若田宇宙飛行士。年明け早々の1月3日には任務を再開し、今後予定されている実験に向けたチェックや準備を進めました。また、1月20日には自身初の船外活動(EVA)を実施。リーダー役のEV1を務め、7時間超の作業を行いました。
宇宙への疑問、ミッションについての質問に若田さんが回答!
昨年8月に、Twitterへのハッシュタグ投稿形式で行った「#教えて若田さん!キャンペーン」。皆さんから寄せられた宇宙に関する疑問や若田宇宙飛行士が行うミッションについての質問に、ISSに長期滞在中の若田宇宙飛行士が回答しました!
ISSに搭載可能と判断された生活用品などを新たにご紹介!
JAXAではISSに長期滞在する宇宙飛行士の宇宙生活のQOL(Quality of Life)を向上させる取り組みを行っています。民間企業等の皆様へ向けて実施している新規生活用品のアイデア募集もその1つ。以下のページでは、お寄せいただいたアイデアのうち、安全性や搭載性等の確認を経て、ISSに搭載可能と判断された生活用品をご紹介しています!
KiboCUBE第3回選定のインドネシア衛星を含む超小型衛星3機を放出
1月6日、「きぼう」日本実験棟から超小型衛星3機が放出されました。このうちの1機は、JAXAと国連宇宙部の連携協力プログラム「KiboCUBE」の第3回で選定されたインドネシア共和国の超小型衛星。同国のスーリヤ大学の学生が主体となって開発し、今後の運用もその開発チームが行なっていきます。
日米間の宇宙協力の一層の拡大に期待!
1月13日、林外務大臣及びブリンケン米国国務長官が、岸田総理大臣もご臨席のもと、アメリカ航空宇宙局(NASA)本部にて「日・米宇宙協力に関する枠組協定」に署名しました。同協定は、NASAをはじめとした米国の機関とJAXAとの協力の更なる促進及び効率性の向上につながるものです。
CALETの観測成果が科学雑誌Physical Review Lettersに掲載
「きぼう」日本実験棟の船外プラットフォームに搭載されている、高エネルギー電子・ガンマ線測定装置(CALET)が、宇宙空間で二次的にしか生成されないホウ素の高精度観測に成功。炭素と星間物質との相互作用によりホウ素が宇宙空間でどのようにして生成されるかを解明するために必要な、ホウ素/炭素比を世界で最も高精度に明らかにしました。この成果は、科学雑誌Physical Review Lettersに掲載されました。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
1月20日にNASAのニコール・マン宇宙飛行士ともに、船外活動を行った若田宇宙飛行士。今回の活動に対する支援に感謝の言葉を述べた若田宇宙飛行士のツイートには「LIVEで見ていました!」「誇らしいです!」「お疲れ様でした!」などの声がたくさん寄せられました。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
「きぼう」利用シンポジウム(2月9日開催)もご注目ください!
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:若田宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2023年2月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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