公開 2023年7月12日
新薬設計支援プラットフォーム
<高品質タンパク質結晶生成実験 MTPCG※1 の終了(LTPCG※2 #9は継続中)>
- 6月6日から引き続き、「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫(FROST)でLTPCG#9の実験を継続しています。
- 6月7日から開始したMTPCG#9の実験を6月29日に終了し、宇宙飛行士が「きぼう」搭載用ポータブル冷凍・冷蔵庫2(FROST2)から試料を取り出して、試料輸送用真空断熱容器※3 に入れ、ドラゴン補給船運用28号機(SpX-28)で地上に帰還しました。
- ※1 高品質タンパク質結晶生成実験(20℃)(Moderate Temperature Protein Crystal Growth: MTPCG)
- ※2 高品質タンパク質結晶生成実験(4℃)(Low Temperature Protein Crystal Growth: LTPCG)
- ※3(参考)高品質タンパク質結晶生成実験の可能性を広げる技術実証実験(JAXA MT PCG#6F)
船外ポート利用プラットフォーム
<中型曝露実験アダプタ2(i-SEEP2)※4 のExBAS※5 の確認>
- 5月末にi-SEEP2から取り外したExBASの試料は、SpX-28で地上に帰還しました。
- ※4 中型曝露実験アダプタ(IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform: i-SEEP)による船外利用
- ※5 簡易材料曝露実験ブラケット(Exposed Experiment Bracket Attached on i-SEEP: ExBAS)
新たなプラットフォーム形成・細胞医療研究支援
<Space Organogenesis実験※6 に向けた準備>
- 7月6日、宇宙飛行士がSpace Organogenesis実験で使用する3Dチャンバー回転台をセットアップし、その動作確認を行いました。
学術研究の推進
<Hicari-II※7 実験Run#3の終了、およびRun#4開始>
- 5月29日に宇宙飛行士がSCAM※9 にRun#3カートリッジを設置、6月10日から29日まで温度勾配炉(GHF)※8 にて結晶成長実験を実施しました。7月3日には宇宙飛行士がRun#3で使用したカートリッジを取り外し分解して帰還用に保管、同時にRun#4で使用するカートリッジを組み替えてSCAMに設置しました。翌7月4日、地上からGHFを起動してRun#4結晶成長実験を開始しました。7月19日まで実験を継続中です。
- ※7 微小重力下におけるシリコンゲルマニウム結晶育成の研究(Hicari-II)
- ※8 温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)
- ※9 試料自動交換機構(Sample Cartridge Automatic Exchange Mechanism: SCAM)
国際協力の推進
<第4回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(4th Kibo-RPC)※10 のリハーサル>
- 6月26日に宇宙飛行士がNASAのAstrobeeを使う準備を行い、翌27日には5月に実施したテクニカルリハーサル1の流れを再度確認しました。第4回Kibo-RPCはこの秋に予定されています。
- 6月29日、宇宙飛行士がテクニカルリハーサル1の片付けを行いました。
その他
<小型衛星放出機構(NRCSD#26)※11 から小型衛星を放出しました>
- 6月26日、NRCSD#26の小型衛星放出に向けた準備として、宇宙飛行士が「きぼう」エアロック(JEMAL)スライドテーブルを「きぼう」船内実験室側に伸展させた後、2人の宇宙飛行士が連携してJEMALスライドテーブル上にMPEP※12 を取り付けました。また、6月28日に宇宙飛行士がMPEP上に、NRCSDを取り付けました。この取り付けの様子を、宇宙飛行士が写真撮影しました。
- 6月30日、地上からの作業でJEMALの減圧を行いました。
- 7月6日、地上から「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)を操作しJEMAL 内のNRCSDを船外に搬出して小型衛星放出ポジションへ移動しました。その後、地上からの操作によりNRCSDに搭載された小型衛星を放出しました。その際、小型衛星が放出される様子を宇宙飛行士が写真撮影しました。
- 翌7日、地上からJEMRMSを操作し、NRCSDをJEMALに搬入しました。
- ※11 米国NanoRacks社製の小型衛星放出機構(NanoRacks CubeSat Deployer: NRCSD)による小型衛星放出の第26回シリーズ
- ※12 親アーム先端取付型実験プラットフォーム(Multi-Purpose Experiment Platform: MPEP)
継続実施中
船外利用
- 全天のX線天体の監視(MAXI)
- 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測(CALET)
- 中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)搭載装置:HDTV-EF2カメラの利用、利用サービス提供事業者のミッション
- ISS搭載型ハイパースペクトルセンサシステム(HISUI)*外部サイト
物質・物理科学分野、生命医科学分野、他
資料
タイトル | サイズ | ID |
---|---|---|
今週・来週の予定 2023.7.11-2023.7.24 | [ pdf: 387.8 KB] | 73666 |
先週の実績 2023.6.26-2023.7.9 | [ pdf: 395.4 KB] | 73665 |