微小重力には、無限の可能性。
日本の「きぼう」は、世界の希望に。
地上約400キロメートル上空に建設された巨大な有人施設、国際宇宙ステーション(ISS)。米国・ロシア・欧州・カナダなど世界15ヶ国が参加する国際協力プロジェクトです。「きぼう」日本実験棟は、その一部であり、日本が開発を担当しました。ここでは、地上に比べて重力の影響が非常に小さい特殊な環境(微小重力)を活かした、実験や観測が行われています。
「きぼう」日本実験棟は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する2010年度グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞しています。
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「きぼう」日本実験棟(JEM)の全景 ©JAXA/NASA
数字で見る「きぼう」
「きぼう」の完成から
日
「きぼう」から放出した衛星数
359機
※2024年12月10日時点
「きぼう」のもたらすもの。
4つの主要装備で構成された、
ISSで最も大きな「きぼう」です。
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「きぼう」は、日本が開発を担当した実験モジュール。宇宙飛行士が長期間活動できる、日本では初めての有人施設で、ISSで最大の大きさを誇ります。
主に「船内実験室」、「船外実験プラットフォーム」というふたつの実験スペース、保管スペースである「船内保管室」、実験や作業に使用する「ロボットアーム」から構成されています。
宇宙と地上。
離れていても、心はひとつ。
宇宙飛行士の活動環境を整えたり、実験計画や状況の監視をしたり。ISSにある「きぼう」は、地上にある筑波宇宙センターによって24時間365日体制で運用されています。
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3人の日本人宇宙飛行士が参加して、
宇宙に「きぼう」をつくりました。
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「きぼう」は、3回のスペースシャトル・ミッションに分けて打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられました。
この3回のミッションには、土井宇宙飛行士、星出宇宙飛行士、若田宇宙飛行士がそれぞれ関わり、日本が開発した「きぼう」を日本人自らの手で、組立、起動、検証を行いました。
組立の流れ
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※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA