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2024.09.27
  • 基礎訓練

基礎訓練レポート(2024年7月)

  • 諏訪 理
  • 米田 あゆ
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写真撮影技術訓練

宇宙から初めて人の手により地球が撮影されてからはや60年、現代では宇宙とカメラは切っても切り離せない関係となっています。国際宇宙ステーション(ISS)においても、地上の運用管制員や実験を担当する研究者等に状況や結果を伝えたり、地球の様子を伝えたりする時に、写真や映像といった媒体は非常に重要です。

今回の訓練では、地上への情報伝達、科学実験の記録、広報活動といったISSで日々行われている撮影活動を想定し、筑波宇宙センターの「きぼう」日本実験棟を模擬したモックアップにて、ISSで実際に使用されているカメラを用いて、操作方法の習熟、撮影技術の習得を行いました。

訓練は基本的なカメラの操作方法や写真の撮り方から始まり、撮影対象への確実なピント合わせの方法や、フラッシュの活用方法を座学で学んだ後、実技に入りました。こういった訓練は頭で理解するのも大事ですが、ISSでの実際の操作では、手順書通りにカメラの設定を機体のボタンやダイアルで素早く変えたり、ピントを素早く合わせたりなど身体の動作が伴うものが多いため、訓練の大半は講師の指示のもとISSの物品やライティング環境を模擬した状態で実際に写真を撮る実習が伴いました。
軌道上と同等のカメラを使用して写真撮影を行う米田・諏訪宇宙飛行士候補者たち
(Image by JAXA/JAMSS/株式会社ニコン/株式会社ニコンイメージングジャパン)

諏訪宇宙飛行士候補者が撮影した作例

作例①
コメント:訓練室にあった宇宙飛行士のフィギュアを撮ってみました。月面に立っている宇宙飛行士はこんな感じ?

作例②
コメント:実際はこのようなトルクレンチの目盛りを撮ったりする地味な撮影もあります。光の当て方が難しく、非常に地味な写真ながら何回も色々と試した後の労作です。それほど上手くないという突っ込みは無しな方向で(笑)。

作例③
コメント:軌道上ではセルフタイマーで自分の写真を撮る機会も多いとのこと。自分の立ち位置を想像してカメラをセットするのもなかなか難しかったです。ということで自分の写真も1枚。

作例④
コメント:米田さんっぽい表情を切り取れたと思います!

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA