宇宙飛行士候補者募集で2023年2月に選抜された諏訪理(すわ まこと)宇宙飛行士候補者(以下、諏訪候補者)が、今月JAXAへ入構し、4月に入構した米田宇宙飛行士候補者(以下、米田候補者)と併せて2名の宇宙飛行士候補者が揃いました。
7月3日には、諏訪候補者の基礎訓練開講式を開催し、関係者や先輩宇宙飛行士から期待や激励を送るとともに、諏訪候補者も基礎訓練に向けた決意を述べました。
7月3日には、諏訪候補者の基礎訓練開講式を開催し、関係者や先輩宇宙飛行士から期待や激励を送るとともに、諏訪候補者も基礎訓練に向けた決意を述べました。
「本日、JAXAに入構し、基礎訓練に合流することができて大変嬉しく思っています。米田候補者の入構から3か月経ちましたが、なるべく早くキャッチアップできるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
有人宇宙開発は多くの方に支えられて成り立っている仕事だと思いますので、今後、皆様と一緒に働いて行けるのを楽しみにしています。
自分としては二つの事を念頭に置きながら、基礎訓練に挑んでいきたいと考えています。一つは、今後、日本の代表として、国際協力の中で日本の強さをどういう風に体現していくのか、この点を意識するという点。もう一つは、自分のバックグラウンドが国際開発だったため、宇宙開発が人類の持続可能性や幸せにどう繋がっていくのか、この点を意識するという点です。」
訓練近況報告
米田候補者は、先月から継続して、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟(Japanese Experiment Module:JEM)の知識・技能等の概要を学ぶため、「きぼう」の運用管制を担当する運用管制員(フライトコントローラ)の訓練を進めています。
諏訪候補者は、今月から基礎訓練を開始しました。まず、JAXA職員として実施することが必要な業務内容・手順や、JAXAの各部門等の事業の概要等を理解するための講義を受講しました。また、運用管制官の訓練も開始しました。
その他にも、語学訓練(英語、ロシア語)や、健康維持のための体力トレーニング等を実施しています。
諏訪候補者は、今月から基礎訓練を開始しました。まず、JAXA職員として実施することが必要な業務内容・手順や、JAXAの各部門等の事業の概要等を理解するための講義を受講しました。また、運用管制官の訓練も開始しました。
その他にも、語学訓練(英語、ロシア語)や、健康維持のための体力トレーニング等を実施しています。
諏訪候補者のコメント
「JAXAに入構して1か月が経ちました。この1か月の間はJAXAについてのオリエンテーションや、これから本格化する訓練の内容や時期についての説明を受けたり、語学訓練、体力トレーニングなどを行いました。
私はこれまでに何回か転職を経験しているのですが、組織や職種が変わってもどんな仕事にも共通する部分があると感じる一方、JAXAならではのユニークな部分はどこなのかを考える機会にもなりました。
私にとって、7月の訓練のハイライトの一つは施設見学で種子島宇宙センターを訪れたことでした。「世界一美しいロケット発射場」の名に恥じないとても美しい施設で、日本で一番宇宙に近い場所でもあります。そこで働く方々から、ロケットや打ち上げ、管制、ロケットエンジンの試験、ロケットに搭載される衛星などのペイロード、射場整備や広報の話を伺い、様々な専門分野のプロフェッショナルからなるチームが統合的に機能してはじめて宇宙に到達できる、という感を新たにしました。
私も宇宙開発に関わるチームの一員として少しでもその前進に貢献できるように訓練を頑張っていこうと、モチベーションが高まりました!」
私はこれまでに何回か転職を経験しているのですが、組織や職種が変わってもどんな仕事にも共通する部分があると感じる一方、JAXAならではのユニークな部分はどこなのかを考える機会にもなりました。
私にとって、7月の訓練のハイライトの一つは施設見学で種子島宇宙センターを訪れたことでした。「世界一美しいロケット発射場」の名に恥じないとても美しい施設で、日本で一番宇宙に近い場所でもあります。そこで働く方々から、ロケットや打ち上げ、管制、ロケットエンジンの試験、ロケットに搭載される衛星などのペイロード、射場整備や広報の話を伺い、様々な専門分野のプロフェッショナルからなるチームが統合的に機能してはじめて宇宙に到達できる、という感を新たにしました。
私も宇宙開発に関わるチームの一員として少しでもその前進に貢献できるように訓練を頑張っていこうと、モチベーションが高まりました!」
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA