早いもので2025年も残りわずか。今年は、大西卓哉宇宙飛行士と油井亀美也宇宙飛行士の2名が国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したことで、多くの皆さまに宇宙や宇宙開発技術への関心を持っていただいた年になったように思います。油井宇宙飛行士のミッションはすでに後半戦ですが、最後まで応援をよろしくお願いいたします。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします。
New Topics
- 油井宇宙飛行士の軌道上活動レポート
- 油井宇宙飛行士による「きぼう」内へのDRCS取付けが完了
- 参加者募集!油井宇宙飛行士交信イベント@国立天文台
- 油井宇宙飛行士の母校、防衛大学校で交信イベント開催
- HTV-Xミッションへの応援メッセージを募集中
- ISS史上初!8機の宇宙船がドッキングポートをフル占有
- 第6回 Kibo-RPG 決勝大会進出チームの意気込みコメント
- インクリメント74での「きぼう」利用ミッションについて
- 高品質タンパク質結晶生成実験の候補タンパク質を募集
【1】JAXA Humans in Space News
油井宇宙飛行士の軌道上活動レポート [ Vol.8~9更新 ]
▼Vol.8(11/10~11/23)
「きぼう」の安定運用に欠かせないシステム関連の準備や、FLARE実験の準備を実施。そのほか、大西宇宙飛行士のミッション報告会にリモートで参加したり、出身地の長野県川上村で開催された交信イベントに参加したりと、地上との交流も図りました。
油井宇宙飛行士 軌道上活動レポート Vol.8(11/10〜11/23)
▼Vol.9(11/24~12/8)
米国の超小型衛星放出機構(NRCSD)から行われる衛星放出に備えて、「きぼう」エアロックからNRCSDの搬出を実施。衛星放出後には、NRCSDおよび設置のための取付型実験アダプタを取り外す作業を行いました。また、「きぼう」のコンピュータネットワークの機能確認のための作業も行いました。
「きぼう」日本実験棟内への二酸化炭素除去システム取付け作業が完了
宇宙探査や将来の有人宇宙活動等に不可欠な有人宇宙滞在技術として開発が進められてきた二酸化炭素除去システム(DRCS)。油井宇宙飛行士の手によって、「きぼう」日本実験棟内のRYUTAIラックへの取付け作業が完了しました。今後、機器の動作確認や自動運転といったチェックアウト作業が予定されています。
国立天文台で開催する油井宇宙飛行士の交信イベント参加者を募集中!
2026年1月30日に、地上とISSをつないでの交信イベント「国立天文台から油井宇宙飛行士とつながろう!」を開催します。現在、そのイベントへの参加者と、油井宇宙飛行士との交信で質問をしていただく方を募集しています。募集締切は1月8日(木)19時まで。ご応募お待ちしています!
防衛大学校で開催された交信イベントで油井宇宙飛行士と学生が交流
11月24日、油井宇宙飛行士の母校である防衛大学校で、交信イベント「油井宇宙飛行士と話そう!」が開催されました。イベントには、防衛大学校の学生だけでなく、地域の小中高生も多数参加。会場とISSをつないでの交信では、学生の代表者が油井宇宙飛行士にさまざまな質問を投げかけました。
HTV-Xが挑戦する技術実証ミッションへの応援メッセージを募集中
10月30日にISSへ到着し、物資の補給ミッションを完遂したHTV-X1号機。今後、ISSから離脱した後には、将来に繋がる宇宙技術を獲得するための技術実証ミッションが控えています。はじめての試みに挑むHTV-X1号機に、皆さんからの応援メッセージをぜひお寄せください!
ISSに8機の宇宙船が結合。ドッキングポートすべてを占有状態に
12月1日、ISSのドッキングポートに、HTV-X1号機をはじめとする、日米露の宇宙船が集結。8か所あるポートの全てが同時に使用されている状態になりました。これは、ISSの運用史上、初めての出来事。このレアな状態は、ソユーズ宇宙船(MS-27)がISSを離脱した12月9日まで続きました。
Kibo-RPG決勝大会に進出する13チームが決戦への意気込みをコメント
第6回「きぼう」ロボットプログラミング競技会(Kibo-RPG)は、各参加国・地域での予選大会を勝ち抜いた13チームが2026年2月に開催予定の軌道上決勝大会に進出します。この開催に先立ち、各チームが決戦に向けての意気込みをコメントしてくれました!
インクリメント74における、「きぼう」利用予定ミッションについて
ISSは、インクリメントという単位ごとに計画を立て、運用しています。12月10日から始まったインクリメント74の期間は2026年7月下旬頃までの予定です。この間に、「きぼう」で実施される実験や取り組みなどのミッション予定をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
高品質タンパク質結晶生成実験プロジェクト 搭載候補タンパク質を募集
微小重力環境にある「きぼう」でタンパク質結晶生成実験を実施し、そこから得られた成果を社会に還元することを目的とする「高品質タンパク質結晶生成実験」プロジェクト。この2025B期における、搭載候補タンパク質を募集します。関心をお持ちの方は、公募要項をご確認ください。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
油井宇宙飛行士が自身のXに、宇宙から見たふたご座流星群の動画を投稿。日本は、あいにくの雨模様で見られなかった地域もあったようですが、お天気の心配をしなくてよい宇宙からはこの通り。地球へ落ちていく流星、いくつ見つけられますか?
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
【12/19開催】JAXAアカデミー 紙飛行機×無重力=?飛行力学から考えよう!
油井宇宙飛行士が「きぼう」からリアルタイムで飛行実験に参加!微小重力環境で紙飛行機を飛ばすとどうなるのか、JAXA航空技術部門の研究者たちが解説しました。
山形県鶴岡市で油井宇宙飛行士とのリアルタイム交信イベントが開催されました。会場から油井宇宙飛行士に直接質問できる機会も設けられ、貴重なクリスマスプレゼントになりました!
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:油井宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2026年1月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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