2023年も残りわずか。今年は、皆様にとってどんな1年だったでしょうか?8月からISSに滞在する古川聡宇宙飛行士は多くの実験に携わりました。また12月は、地上との交流イベントも複数回実施し、充実した年の瀬を迎えているようです。
それでは、今月も有人宇宙活動に関するさまざまなニュースをお届けいたします!
New Topics
- 古川宇宙飛行士の軌道上活動をレポートVol7、Vol.8を公開
- 「きぼう」日本実験棟と首相官邸特設スタジオをつないで交信
- ISSリアルタイム交信イベントで学生とトークセッション
- 「きぼう」から超小型衛星2機の放出に成功!
- 若田光一宇宙飛行士のミッション報告会 in ヒューストン
- 「宇宙で新鮮な野菜を食べる」竹中工務店の取り組みをインタビュー取材
- Gateway利用アイデアについてのアンケート
【1】JAXA Humans in Space News
古川宇宙飛行士が行ったISSでの活動内容をレポート
古川宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションもいよいよ後半に突入。「きぼう」では宇宙実験が次々と行われ、古川宇宙飛行士も多くの実験を担当しました。また、開催イベントも多く、軌道上からさまざまな参加者と交流を行いました。
軌道上から、盛山文部科学大臣、高市宇宙政策担当大臣、学生と交信!
古川宇宙飛行士が滞在中のISS・「きぼう」と首相官邸特設スタジオをつなぐ交信イベントが行われました。参加した盛山文部科学大臣、高市内閣府特命担当大臣(宇宙政策)とは、今後の国際宇宙探査における日本の役割、ポストISSを見据えて日本がやるべきことなどの質疑応答を行い、JAXA小型月着陸実証機 SLIMプロジェクトに関わった研究室につながりのある現役大学院生とも交流しました。
超小型衛星ミッションに挑む!古川宇宙飛行士×学生トークセッション
古川宇宙飛行士のISS長期滞在中ミッションの1つである『超小型衛星放出』をテーマにした古川宇宙飛行士と地上をつなぐリアルタイム交信イベントが行われました。放出される2つの超小型衛星「Clark sat-1」と「BEAK」をご紹介し、その開発に携わった高校生、大学生院生とのトークセッションで盛り上がりました。
【ISSリアルタイム交信】スペースJAPAN特別企画「超小型衛星ミッションに挑む!古川宇宙飛行士×学生トークセッション」
2機の超小型衛星を「きぼう」から放出
「きぼう」のエアロックから船外に搬出される小型衛星放出機構を用いて、2機の超小型衛星が放出されました。放出されたのは、東京大学が主体となり、日本大学とJAXAが共同で開発した超小型衛星「BEAK」と、高校生が中心となって開発した「Clark sat-1」の計2機です。
若田宇宙飛行士がヒューストンで行われたミッション報告会に参加
ジョンソン宇宙センターに隣接するスペース・センター・ヒューストンで若田宇宙飛行士および長期滞在を共にしたNASA宇宙飛行士3名(計4名)でミッション報告会が開催されました。この報告会では、宇宙飛行士によるミッション報告の他に、ミッションを計画し、実行した数々のNASA職員の表彰も行われ、フレンドリーな雰囲気のイベントとなりました。
竹中工務店が描く、人が暮らす場としての快適な宇宙空間の創造
2021年に竹中工務店や他企業・大学が、「きぼう」でレタス栽培を行う実証実験を行い、密閉された袋の中でレタスが育つことを実証しました。建設会社が、なぜ宇宙でレタスを育てたのか?その背景や経緯、数々の試行錯誤から得た成果についてインタビューを行いました。
Gatewayでの科学利用!~検討状況の共有とアンケートへのご協力のお願い~
月の近くを周回する月周回有人拠点「Gateway」(ゲートウェイ)で行うミッションの検討が進められています。どのような検討が行われているかをご紹介するとともに、Gateway利用アイデアについてアンケートへのご協力をお願いいたします。
【2】JAXA宇宙飛行士最新情報
注目された発信
宇宙飛行士が行うISSでの撮影作業を代行する船内ドローンロボットとして機能テストが進められているInt-Ball2。そのInt-Ball2を正面から捉えた写真を古川宇宙飛行士が投稿。「きぼう」の天井にあるドッキングステーションに自ら移動し、自動で充電を始めるのだそうです。人の顔みたいなルックスで愛らしいですよね。
米国のジョンソン宇宙センターで訓練中の大西宇宙飛行士。「今日、写真撮影のテクニックに関する座学があったんですけど」という書き出しで始まる投稿に添えられた写真は?最後に紹介された傑作選コーナーでなんと、大西宇宙飛行士自身が撮影した写真が出てきたのだそうです!思わずドヤ顔になったのだとか?写真撮影が得意な大西飛行士らしいエピソードです。
【3】メディア・イベント情報
イベント情報
イベント・セミナー情報は以下をご覧ください。
【4】ギャラリーの注目情報
今月の注目カテゴリ:古川宇宙飛行士
【5】Enjoy Space Experience
このページでは有人宇宙技術部門がおすすめするコンテンツのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
今月の「JAXA Humans in Space News」いかがでしたか?次回の発行は2024年1月末頃を予定しています。
※本文中の日時は全て日本時間です
発行者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門
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