科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術の水準の向上に寄与することを目的として、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に与えられる「科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞」の2部門において、有人宇宙技術部門より2つの業績が選ばれました。
科学技術振興部門
業績名:国際宇宙ステーション船外環境を活用した宇宙実証利用の振興
受賞コメント
土井 忍(きぼう利用センター技術領域主幹)
JAXAでは、2016年より、中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)を導入し、5つの「きぼう」船外での実証ミッションを実現しています。今秋にはi-SEEP2号機を投入し、CubeSatサイズの装置実証サービスや、筑波宇宙センター外からの運用を可能とするインフラの整備を進め、更なる船外利用の多様化、高頻度化を目指します。
今回の受賞に相応しい技術開発の橋渡し機能を果たし、i-SEEP事業者であるSpaceBD社と共に、「きぼう」船外の商業利用を推進していく所存です。
受賞者
氏名 | 所属 |
土井 忍 | JAXA有人宇宙技術部門 きぼう利用センター 技術領域主幹 |
池田 俊民 | JAXA有人宇宙技術部門 有人宇宙技術センター 技術領域主幹 |
佐藤 崇行 | JAXA安全・信頼性推進部 システム安全推進ユニット 主任研究開発員 |
佐野 琢己 | JAXA研究開発部門 センサ研究グループ 主任研究開発員 |
理解増進部門
業績名:宇宙日本食認証制度の確立と宇宙日本食等の普及啓発
受賞コメント
込山 立人(宇宙飛行士運用技術ユニット宇宙飛行士健康管理グループ長)
この度は大変栄誉な賞を頂きとても光栄に感じております。宇宙日本食認証制度をより魅力的な制度とすべく行った地道な活動により今や26社・団体/47品目を認証するまでになったことと、認証された企業様の取組み等が多くのメディアで取り上げられていることを高く評価いただきました。これも、我々とともに本制度を支えご活動いただいた認証企業等をはじめとする関係者の皆様のご努力あってのことと感謝申し上げます。今後も、宇宙日本食の発展に向け、引き続き努力を続けてまいります。
受賞者
氏名 | 所属 |
込山 立人 | JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット 宇宙飛行士健康管理グループ長 |
森 久美子 | JAXA人事部付 主任 |
須永 彩 | JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニット宇宙飛行士健康管理グループ 主事 |
村山 和孝 | オンキヨーサウンド(株)品質保証部 品質保証課 |
野上 和真 | 宇宙技術開発(株)第二事業部衛星技術部 宇宙機エンジニアリンググループ 部員 |
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