1. ホーム
  2. 宇宙のくらし
  3. 宇宙で着る
  4. 船内服

船内服

Life in Space
Share

動きやすさだけじゃない、
船内で快適に暮らすための船内服

あなたが宇宙飛行士だとしたら、宇宙船で過ごすときに着用する船内服にはどのような服を持って行きますか?狭くて身動きが取りづらいから動きやすい服を、気持ちが明るくなるようにカラフルな服やお気に入りの服を。実際に宇宙飛行士はどうやって船内服を選んでいるのでしょうか。最新の船内服もご紹介します。

©JAXA/NASA

宇宙船内でも快適に過ごせる船内の衣服。
機能だけでなく見た目も重要!?

「きぼう」船内実験室(PM)で記念撮影を行うISS第54次長期滞在クルー ©JAXA/NASA

ISSの船内は、地上と同じ1気圧に保たれており、快適に⽣活できるように温度や湿度が調整されています。このため、打上げ時と帰還時に着⽤する船内与圧服という特別なスーツを除けば、特別な洋服や肌着を付ける必要はなく、地上と変わらない服装で⽣活や仕事をしています。
宇宙滞在中は洗濯をすることができないため、ポロシャツであれば15日に1枚、下着であれば3日に1枚など、品目ごとに決められた枚数を持っていきます。また、クルー全員でミッション名が刺繍されたお揃いのシャツを持っていくことも。宇宙飛行士は基本的にNASAから船内服を支給されますが、日本人宇宙飛行士の場合は、JAXAが準備した船内服をNASAからの支給品の一部として搭載することもあります。

あの有名ブランドとのコラボ服も

2020年11月に野口聡一宇宙飛行士がISSに長期滞在する際に着用する船内被服を、株式会社ビームスが製作しました。これらの被服は長期滞在で船内被服に求められる「吸水速乾、抗菌消臭」といった機能性をもち、上下を独立して着用可能となるフライトスーツなど、ISS船内での野口宇宙飛行士のパフォーマンスを最大限引き出す工夫がされています。
また、野口聡一宇宙飛行士に続きISSに長期滞在する星出彰彦宇宙飛行士には株式会社ゴールドウインが製作した被服が搭載されます。この被服は、JAXAとの共同研究で生まれた吸水速乾、抗菌消臭性を持つものが採用されており、長期滞在の活動をサポートします。このように、宇宙飛行士がISSで着用する被服は、民間企業も参画しています。

船内服の豆知識

船内服は誰がどうやって選んでいるの?

©JAXA/NASA

船内服の選定は企業から提案を募集する場合とJAXAが直接市場から購入する場合がありますが、いずれも、吸水速乾や抗菌消臭などの機能を含めた着⼼地、デザイン、宇宙⾶⾏⼠の意⾒等に基づき、総合的に評価します。次に、JAXAが実施する安全性実証試験(オフガス試験)を経て搭載候補品を選定した後、⾶⾏安全性審査により宇宙での使⽤に適した被服が選定されます。
船内服には、抗菌・防臭機能を追加するなど宇宙⽤に機能を特化した専⽤の服も開発されていますが、他国のクルーと合わせた服や⽇本で市販されている抗菌・防臭機能を持った服など、⼤半は地上と同様の服が使われています。

着終わった船内服はどうしているの?

宇宙滞在中は洗濯をすることができないため、着終わった船内服は、他の廃棄品と一緒に物資を運んできた空の補給船に積み込まれ、大気圏に再突入して燃え尽きます。

©JAXA/NASA